いわゆる十分に力を出す者に限って、 おのれに十二分の力があり、十二分の力を出した者が、 おのれに十五分の力が あることがわかってくる。
by 新渡戸稲造
あなたは自分の能力を十分に発揮していますか?
見出しの言葉は、「武士道」の著者で知られる教育者、思想家の新渡戸稲造氏の名言です。
十分に能力を発揮できる者だけが、自分に十二分の力があることがわかると述べた深い名言ですね。
人間には無限の可能性があることを示唆した胸に刺さるメッセージです。
私たち人間には、無限の可能性があると言われています。
地球上の生き物の中で、言葉を巧みに利用し、モノを発明して活用できるような知能の高い生き物は他にいません。
無限の可能性がある人間ですが、その能力を十二分に発揮している人間はごくごくわずかとも言えます。
それは、人間の能力の限界まで果敢に挑戦する人間というのが、ほとんどいないからです。
能力の限界まで挑戦する人といえば、スポーツ選手や芸術の世界で生きている人を真っ先に思い浮かべます。
例えば、スポーツ選手を見ていると、「なぜあんなパフォーマンスができるのだろう」とか「相当の努力をしているに違いない」と尊敬の念を抱いてしまいます。
スポーツ選手たちは、毎日、相当の努力を積み重ねながら、自分の能力以上の力を発揮しているに違いありません。
努力を重ねれば重ねるほど、「もっとできるのではないか」と上を目指す気持ちが高ぶってきて、ますます上達していくというわけです。
つまり、「自分の能力なんて、この程度だろう」というのは単なる思い込みであり、「もっとできるはずだ」「もっと上を目指そう」と思う人は、自分が当初思っていた能力以上の力を存分に発揮できるのかもしれません。
限界まで挑戦できた人だけが、自分の能力の限界を超えることができるというわけです。
世の中のほとんどの人たちは、自分の能力そのものを知らずに、能力の限界以上の力を発揮していないのかもしれませんね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの目標達成のためには、「必ず達成する」という強い信念と行動が必須です。
そのためには、自分ができることを精一杯やるという決意と行動力が大切になります。
例えばスポーツ選手のごとく、途中であきらめることなく、それを継続することは、自分の能力の限界を超えていくことにつながります。
SDGsの活動も、自分の能力を十二分に発揮して、目標達成に向けて、行動を継続していこうではありませんか?