偉人、著名人

高い徳を身につけた人は徳を意識していない。低い徳を身につけた人は徳を失うまいとする。

高い徳を身につけた人は徳を意識していない。そういうわけで徳がある。低い徳を身につけた人は徳を失うまいとする。そういうわけで徳がない。
by老子

あなたは、自分が人徳のある人間だと思っていますか?

見出しの言葉は、古代中国の哲学者 老子の名言です。
徳とは、人徳とも呼ばれますが、意味は「人間の持つ気質や能力に、社会性や道徳性が発揮されたもの」ということです。
つまり、優れた知識や才能を持つだけではなく、社会性や道徳性をも兼ね備えた能力のことを言います。
社会的に価値のある性質、善や正義に従う人格的能力とも言えます。

私たちは、人それぞれにさまざまな能力、知識を持っています。
知識や能力を全く持っていない人など存在しません。
ある職業の人は、その分野に関してはスペシャリストですし、ある地域に住んでいる人は、その地域のスペシャリストです。
親は子育てのスペシャリストであり、子供は遊びのスペシャリストです。
つまり、人にはそれぞれ、何らかの優れた知識や能力を持っていることになります。

私たちが、「徳」を身につけるためには、単にその知識や能力を持っているだけではなく、その知識や能力をもっと高めて、人の役に立てるように、つまり社会貢献することが大切です。
そのために必要なことが、社会性と道徳性です。

社会性とは、人間として集団の中でうまくやっていくための基本的な素質や能力のことであり、道徳性とは、善悪を見極める判断力です。
徳の高い人とは、優れた才能、社会性、道徳性を兼ね備えた人のことを言います。

徳の高い人は、それらが自分の心に染み付いていて無意識で行動しているのです。
徳の低い人は、周りの人に自分の徳のなさを隠そうとしたり、嘘をついたりするのだと、老子は説いています。

徳を身につければ、人に信頼、尊敬され、豊かで充実した生き方ができるはずです。
常に心がけていたいものです。

SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
SDGsの目標達成に向けて、一生懸命に行動を続けている人は、「徳」の高い人と言えるのかもしれません。

地球や人類の未来を真剣に考えて、行動できるということは素晴らしい心構えであり、信頼、尊敬に値するものです。
一人の人間として、できる限りのことをして、社会貢献に寄与したいものです。

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