医者は、病気を治しても、死に対して打つ手を持たない。それは、雨をしのげても、雷はしのげない屋根と同じだ。
by中国の格言
見出しの言葉は、中国に伝わる格言です。
私たちは、どんなに抵抗しても打つ手がない、避けられないことがたくさんあるという格言です。
私たちの世界には、どうしても避けられない現象があります。
中国の格言では、それを明確に示しているわけです。
一つは、命です。生き物の命には限りがあり、どんなに抗っても、生き物は死を免れることはできません。
もう一つは、雷のような自然現象です。天気のみならず、地震、噴火などの自然現象は、私たちの力ではそれを止めることはできないのです。
命や自然現象のような事象が避けられないとすれば、私たちはそれを単に受け入れるしかないのでしょうか? そんなことはありません。
命が脅かされることがないように、日常から怪我や病気にならないように注意して生きていくことはできます。
また、災害に備えて、避難場所の確保、防災グッズや非常食の用意など、事前にできることを準備しておくことは可能なのです。
私たちは、死や災害を免れることはできませんが、それをできるだけ遠ざける、軽減する方法はいくらでもあるのです。
もしもの場合に備えることを忘れずに生きたいものです。
SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
SDGsの目標の中には、貧困や飢餓、健康問題、災害に強い街づくりなど、命や災害に関する目標も掲げられています。
私たちは、命や災害を免れることはできませんが、世界には理不尽にもそれを脅かすような劣悪な環境で生きている人々が数多く存在していることは事実です。
そして、SDGsの目標を達成することによって、人々の生活水準が上がり、それが解決へと向かうことになるのも事実です。
世界中の人々の生活水準を上げ、少しでも豊かな生き方ができる社会を創り出すことは、私たちに課せられた使命です。
私たちに何ができるのか真剣に考えてみましょう。