人は、自分の感情にも理性にも縛られていないときにはじめて、解き放たれた自由を感じることができる。
by イーゴリ・ストラヴィンスキー
あなたは、どんなときに自由を感じていますか?
見出しの言葉は、ロシアの作曲家 イーゴリ・ストラヴィンスキーの言葉です。
人は、自分の感情にも理性にも縛られていないときに、解き放たれた自由を感じることができるのだと述べた深いメッセージですね。
あなたは自由という言葉を聞くと、どんな状況を想像するでしょうか?
誰にも邪魔されず、誰にも干渉されることもなく、自分がやりたいこと、好きな行動ができるような状況を想像する人が多いことと思います。
例えば、「今日一日は自由に過ごせる」と思える日があるとします。
その日は、買い物や小旅行に出かけることもできますし、趣味や娯楽を楽しむこともできます。
また、溜まっていた洗濯物や大掃除をしようなどと考える人もいるかもしれません。
しかし、それが本当に自由と呼べるのでしょうか?
ロシアの作曲家 ストラヴィンスキーは、自分の感情にも理性にも縛られない状態のときに初めて本当の自由なんだと述べています。
そう考えると、洗濯や掃除は、「やらなくちゃいけない」という感情と理性に完全に縛られた状態ですし、買い物も「欲しかったものを本当に買ってもよいだろうか」と理性と感情が働いている状況とも言えます。
そのため、自由な行動と思われますが、感情と理性に縛られているので、本当の意味での自由とは呼べないのかもしれません。
旅行や娯楽、趣味を楽しむことは自由だと思われるかもしれませんが、もしも感情と理性に縛られて実行しているとしたら、本当の意味での自由とは呼べないかもしれません。
これらの行動が自分にとって罪悪感を感じる気持ちが少しでもあったり、「こんな贅沢なことをしてもよいのだろうか?」と少しでも後ろめたさや負い目を感じているとしたら、本当の意味での自由とは呼べないのです。
つまり、趣味や旅行も、本当の意味での自由とは限らないというわけです。
例えば、自分が一生懸命に頑張ってきたので、今日一日は自由に好きなことをしても誰にもとがめられない状況、自分の気持ちを開放できるような状況であれば、それは感情と理性に縛られていないと言えるので、本当の意味での自由と呼べるのかもしれません。
私たちにとって、仕事や日常生活は、何らかの感情と理性が働いて、それに縛られて生きている状況です。
したがって、ときには自由に自分の好きなこと、娯楽を楽しむような時間も必要不可欠なのです。
感情や理性に縛られずに、完全に解き放たれた自由時間を意識して作るように心掛けてください。
そうすることで、ストレス解消になったりして、あなたの人生を豊かで充実したものにしてくれるはずですから。
