不平はエネルギーだ。人間は不平がなければ、働く意欲を失ってしまう。
by小川栄一
あなたは、不平不満を持っていますか?
タイトルの言葉は、藤田観光の創業者で実業家の小川栄一氏の名言です。
不平不満を持つことはエネルギーであり、働く意欲だと述べた深い名言ですね。
世の中には、数多くの哲学書や自己啓発に関する本があり、そこには不平不満を持たずに前向きでプラス思考で行動するようにと説かれています。
しかし、実業家の小川栄一氏は、「不平はエネルギーであり、不平がなければ働く意欲を失う」とまるで反対のことを述べています。
いったいどういうことでしょうか?
不平不満を持っている状態というのは、現状に満足していない状態ということになります。
現状に満足していないということは、何とかしなければならないという気持ちを持っていることであり、それは大きなエネルギーとなりえます。
不平不満は、現状がうまくいっていない状態、自分の思い通りではない状態なので、それを良い状態に変えようとする力が必要になるということです。
つまり、それがエネルギーとなり、働く意欲につながるというわけです。
不平不満を口に出して、文句ばかり言って何もしない人も世の中にはたくさんいます。
それは、文句を言うことにエネルギーを費やしているわけであり、ある意味ではエネルギー発散と言えます。(もちろん褒められた行動ではありませんが。)
しかし、不平を持つことがエネルギーになっていることは間違いありません。
不平を持った際に、単に文句を言うことにエネルギーを注ぐのではなく、それを何とか改善しなければならないというエネルギーに変えれば、それが働く意欲につながるというわけです。
私たちの周りには不平不満の種がゴロゴロと転がっています。
それを改善したいというエネルギーに変えることができれば、私たちの世界は大きく変わるのかもしれませんね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い社会を創り出すための世界共通の行動目標です。
SDGsの17の目標は、過去および現代の人類が犯した過ちを改善して、より良い社会を築いていこうと言う目標ですが、これらの全ての目標は、人間の不平不満を少しでも改善していこうとするものだといえます。
貧困や飢餓、人権侵害や環境問題など、全てが人間の持つ不平不満の現れなのです。
つまり、SDGsの活動は、世の中の不平を解消しようとする大きなエネルギーであり、働く意欲にもつながる人間本来の姿を投影した活動とも言えるわけです。
常にそのことを意識し、今後も積極的に活動を続けていきましょう。