希望を持てない者が、どうして追憶を慈しむことができよう。
by 梶井基次郎
あなたは、希望を持って生きていますか?
タイトルの言葉は、小説家 梶井基次郎の言葉です。
希望を持てない人は、追憶を慈しむことはできないと述べた深いメッセージですね。
私たち人は、過去の思い出に浸ったり、懐かしく感じたりすることがありますよね。
これを追憶といいます。
追憶は、悲しい出来事が起こったときや、壁にぶつかったとき、現在がつらい状況にあるときに感じることが多いと思います。
「あの頃は良かったなあ」などと、過去の思い出に浸り、涙ぐんでしまうこともありますよね。
小説家の梶井基次郎氏は、希望を持てない者が追憶を慈しむことはないと述べていますが、追憶はつらい状況のときに感じるものなので、矛盾するのではないかと思われがちですが、決してそうではありません。
たしかにつらい状況のときに追憶を感じるものですが、そこには希望があるからこそ、過去の思い出に浸りたくなるという人間の心の特徴があるのです。
つまり、「あの頃は良かったなあ。だから、頑張ろう」という希望が見えてくるからこそ、過去の栄光や楽しい思い出に浸りたくなるのです。
もしも未来に絶望し、投げやりになっている状況だとすれば、過去の思い出に浸るなんてことはないのです。
なぜなら、絶望している状況では、過去の思い出はつらいばかりで、なおさら悲しい気持ちに落ち込んでしまうからです。
過去の思い出を懐かしむ気持ちは、自分の心に希望がある証です。
今はつらくとも、未来には希望の光が射しているのです。
明るい未来を信じて、前向きにプラス思考で頑張って生きていきましょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsは、言うまでもなく未来に向かっての行動目標ですが、希望を持って行動することが求められるのは当然のことです。
過去の人類が犯した過ちを、少しずつでも改めていき、持続可能な社会を創り上げていこうとする行動であり、ゴールの先には明るい未来、希望があるはずです。
SDGsの17の目標は、過去を顧みて、理想的な未来を築いていこうとする目標なので、現在の状況を見て絶望してしまえば、明るい未来へと進んでいくことはできません。
目標達成が困難だと絶望するのではなく、少しずつでも改善して、明るい未来へ向かっていこうとする気持ち、希望を忘れずに、今後も活動を継続していきたいものです。