偉人、著名人

思想、哲学というのは、本当に飢えて、苦しんでいる人間には役に立たない。

思想、哲学というのは、本当に飢えて、苦しんでいる人間には役に立たない
by堀澤祖門

あなたは、偉人たちの名言・格言を見て、何を感じていますか?

タイトルの言葉は、天台宗の僧侶 堀澤祖門氏の名言です。
私自身、このブログを通して数多くの名言・格言をご紹介してきましたが、確かにそのとおりだと身につまされるとても深い名言です。

私はこれまでに、このブログの中で、偉人たちの残した言葉、昔から伝わる世界のことわざ、文学作品や宗教の教えなど、数多くの名言・格言を紹介してきました。
自分の人生はもとより、このブログを読んでくださる読者の皆様に少しでも役に立ちたいという思いからです。
しかし、今回の名言を見て、それは単なる自分の思い上がり、慢心ではないかとも思えます。

飢餓で苦しんでいる人々や、毎日、恐怖に怯えながら生活している人にとっては、名言・格言なんて何の役にも立ちません。
心にゆとりがなく、自分が、もしくは家族がどうやって生き延びるかに心を奪われてしまい、誰かの教えや説得に耳を傾ける余裕なんてないと思えるからです。

また、本当に苦しんでいる人々には、そういった思想や哲学を目にする機会もほとんどないことでしょう。
名言・格言を見て、心に響いて感動するような人は、心にゆとりのある幸福な人だと断言できるのです。

SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
世界には、貧困や飢餓、人権侵害や健康被害、テロや紛争に巻き込まれて住む家をなくした人々など、苦しみや悲しみを抱えながら困窮している人々がたくさんいます。
そんな人々に、どんなに素晴らしい思想や哲学を伝えたところで、彼らの心には響かないでしょう。
それよりも先に、衣食住に恵まれ、人間らしく生きられる普通の環境を整備してあげることが求められるのです。
私たちに何ができるのか、何をすべきなのか真剣に考えてみましょう。

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