どの内閣でも新聞紙上に発表する意見は一向に面白くない。政治の力は実行することであって、演説する事ではないからである。
byヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
あなたは、言葉だけでなく行動していますか?
見出しの言葉は、ドイツの作家 ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの名言です。
政治家に限らず、すべての人の胸に刺さる深い名言ですね。
ゲーテは、新聞紙上に載っている政治家の意見を見て、全く面白くないと断言しています。
なぜなら、新聞記事は、口先ばかり良い言葉を並べ立て、実行するかどうか、全く将来の見通しができないからです。
これは、ゲーテの祖国であるドイツに限らず、どの国にも言えることかもしれません。
そして、政治家に限らずすべての人々に言えることです。
私たち人は、大勢の前で何かを発表するとき、不都合なことや、あえて言わなくてもいいと判断したことは発表しません。
なぜなら人間誰しも虚栄心を持っており、自分をよく見せたい、格好つけたいという感情が働くからです。
虚栄心を持つことは決して悪いことではありませんし、人として仕方がない感情ではありますが、場合によっては、その後、人としての信頼や尊敬を損なうことにもなり得るので注意したいものです。
言葉だけは立派なことを言っていても、行動が伴っておらず、実行できなければ、その人は信頼を失ってしまうのです。
政治に限らず、何事も言葉だけではなく、実行が伴って初めて信頼されるのです。
SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
SDGsの目標設定は、実行可能なこと、そして実行する意志のあることを掲げなければなりません。
実行する可能性も乏しく、実行する気もないのに目標だけ立派な言葉を掲げても、何の意味もないどころか、信頼を失ってしまいます。
これをSDGsウォッシュと言います。
SDGsは、目標を掲げることが大事なのではなく、行動を開始し、それを継続していくことが大事なのです。
未来の地球と人類のため、私たちができることから始めていきましょう。