問題は解決されるためにある。
by 中山素平
あなたは常に問題を抱えていますか?
タイトルの言葉は、銀行家 中山素平氏の名言です。
中山氏は、みずほフィナンシャルグループの前身、日本興業銀行の頭取を務め、「財界の鞍馬天狗」とも称された偉大な人物として知られています。
「問題は解決されるためにある」
いたってシンプルで、誰もが理解できるわかりやすい言葉ですが、胸に突き刺さるとても深いメッセージですね。
私たちの周りには問題、課題が山積しています。
ビジネスの世界ではもちろんのこと、日常生活においても、様々な課題を抱えています。
もっと大きな目で見れば、この世の中、地球温暖化などの環境問題や人権侵害、紛争やテロなど深刻で重要な課題がイヤというほど山積している世界です。
しかし、問題というのは、全てが解決可能なものばかりなのです。
解決できない問題なんて、この世の中には、例外なく一つも存在しません。
なぜなら、絶対に解決できないことは、「問題」とはならないからです。
例えば、「命を永久的に持続するにはどうすればよいか?」というのは、問題にはなりません。
命に限りがあることは、至極当然の自然の摂理であり、誰も否定できない紛れもない事実だからです。
しかし、「健康で長生きするにはどうすればよいか?」というのは、問題と言えるわけで、これは解決可能なものなのです。
つまり、今、世の中で、課題になっていること全てが、解決可能なものだということだけは、決して忘れないでください。
絶対に無理だと思えることでも、絶対に不可能だと思えることでも、課題として提起されている以上、それは決して不可能ではないことを常に意識しておいてください。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの17の目標は、未来の地球と人類のために、少しでも良い社会を創り出そうとする目標です。
この目標を見てみると、達成が到底不可能だと思える課題がたくさんありますが、すべての課題が実現可能なものばかりであることは断言できます。
つまり、実現不可能なものは一つもないのです。
今の段階で、SDGsの課題解決なんて、絶対に不可能だという多くの声が聞こえてきますが、それは無責任極まりないやる気のない人間の言う言葉なのです。
そもそも、国連が絶対に実現不可能な課題を目標にすることはありえないことであり、実現可能だからこそ、目標を設定し、世界中に呼びかけているのです。
もしも実現不可能だとすれば、それは世界中の人間の行動、努力が足りないことの証であり、解決しようとする気持ちがないからだと断言しても過言ではないのです。
課題は解決されるためにあるのです。
解決するために、何をすべきか、何ができるのかをじっくりと考えてみましょう。