ひとりの命を救うことは全世界を救うこととおなじである。
by 杉原千畝
あなたは自分の命、誰か一人の命を大切にしていますか?
見出しの言葉は、外交官 杉原千畝の言葉です。
杉原は、第二次世界大戦中、外交官としてリトアニアに赴任していましたが、ドイツの迫害から逃れてきた避難民たちを、外務省の訓令に反して大量のビザ(通過査証)を発給し、多くのユダヤ人を救ったことでも知られる人物です。
彼は救いを求めてくる人々を見殺しにすることはできないと、自らの判断で法令に違反し、人道的見地から人々の命を救った人物として、現在では偉大な功績を残した人と讃えられていますが、当時は決して良い評価を受けていませんでした。
何しろ、法令違反なことをするわけですから、彼の心の葛藤もかなり大きかったものと推察できます。
そんな彼が、一人の命を救うことの重要さ、大切さを述べているのです。
私たちは、一人ひとりがそれぞれ自分の人生を生きており、誰かを大切にしたり、誰かを幸せにするために生きています。
たった一つの命であっても、それはかけがえのない大切なものであり、だれもそれを奪うことが許されません。
他人の命を奪うことはもちろんのこと、自分の命も大切にしなければならないのは至極当然の心構えです。
常にそのことだけは決して忘れてはいけないのです。
たった一つの命であっても、その人が生き延びたことで、その人は必ず社会のために貢献してくれる人になれるのです。
その人のおかげで、だれかを喜ばせたり、だれかを助けてあげたり、だれかに何かを与えることができる。
つまり、社会貢献をすることができるのです。
これこそが命の大切さ、重さを推し量ることのできる重要な要素と言えるのです。
たった一人とはいえ、私たちの世界は誰かとどこかでつながっています。
誰かが作ったもの、誰かが運んでくれたもの、誰かが与えてくれたもので、私たちは何かを得ることができます。
直接的ではなくても、間接的にも世界中の人々とつながっているのです。
私たちが美味しいものを食べられるのも、暖かい服を着られるのも、便利な道具を使えるのも、誰かがそれを作ってくれたおかげ、誰かがそれを運んでくれたおかげなのです。
したがって、私たちの生きている世界は、世界中の人々とどこかでつながっているのです。
そう考えると、一人の命を救うことは、全世界の人々を救うことと同じだとする考え方も納得できるはずです。
現在も世界のあちこちで、戦争やテロが頻発しており、数多くの命が奪われている現状を見ると、心が痛みますし、こんな愚かな行為は今すぐにでもやめるべきです。
たった一人の命であっても、それはかけがえのない大切なものであることを自覚し、他人の命はもちろんのこと、自分の命も大切にするように、今後も精一杯生きていきましょう。
