完璧な仕事をする人間は、まずは道具を磨く。
by孔子
あなたは、自分の使う道具を大切にしていますか?
タイトルの言葉は、古代中国の哲学者 孔子の名言です。
道具を大切にする人こそ仕事ができるのだと述べた深い名言ですね。
世の中には、仕事ができる人もいればできない人もいますし、成功できる人もいれば、落ちぶれてしまう人もいます。
その違いはどこにあるのでしょうか?
一般的に仕事ができる人、成功できる人というのは、自分の道具を大切にします。
道具を粗末に扱い、すぐに壊してしまったり、なくしてしまうような人が仕事ができるはずがありません。
元プロ野球選手のイチローさんは、バットやグローブなど、自分の使う道具を大切にしていたことで知られています。
イチローさんにも、調子の出ないときやスランプのときもあったことと思いますが、腹を立てて道具に当たって壊してしまうような真似はしなかったということです。
感情的に腹を立てて道具に当たり散らして、モノを壊してしまうような愚かな人間がいますが、このような人が仕事を完璧にこなすなんてできるはずがないのです。
その壊された道具も、作ってくれた人がいるのです。
そのことに思いを寄せることもできず、怒りの感情に任せてモノに当たって壊してしまうような人間に仕事をする資格はないと言っても過言ではありません。
周りにいる人たちも不愉快な気持ちになってしまいます。
仕事をする上で、そして生きていく上で必要な心構えとして、まずは自分の使う道具を大切にすることを忘れずに生きていきましょう。
そのことが、人を大切にし、感謝の気持ちを持つこととにつながり、豊かで充実した人生へとつながっていくのです。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い社会を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする上でも、身の回りの道具を大切にすることから始めてみましょう。
日本は豊かな国であり、さまざまな物資があふれていますが、世界には、モノが不足していて困窮している人々がたくさんいます。
そんな人々から見たら、道具を粗末にするなんて考えられないくらいの愚行です。
2004年にノーベル平和賞を受賞したケニアの環境保護活動家 ワンガリ・マータイさんによって「もったいない」という日本語が注目されたことも記憶に新しいわけですが、これもモノを大切にする精神と通じているのです。
一人の人間として、モノを大切にするという心をずっと持ち続けていきたいものです。