偉人、著名人

登山の目標は山頂と決まっているが、人生の面白さはその山頂にはない。

登山の目標は山頂と決まっている。しかし、人生の面白さはその山頂にはなく、かえって逆境の山の中腹にある。
by吉川英治

あなたは、目標に向かって、今何をしていますか?

タイトルの言葉は、「宮本武蔵」など、数多くの歴史小説の著者としても知られる作家の吉川英治の名言です。
人生の面白さを登山に例えた深い名言ですね。

私たちは、一人ひとりが、それぞれの人生を、目標に向かって突き進んでいます。
例えば、学生ならば大学合格を目指して一生懸命に勉強しますし、スポーツ選手ならば、大会出場を目指して一生懸命に練習します。
社会人になれば、仕事をする上でのそれぞれの目標に向かって、一生懸命に努力を積み重ねていくわけです。

人は皆、目標達成を果たすために努力をしていくわけですが、人生の面白さは、目標達成の瞬間ではなく、それまでの過程であると吉川英治は述べています。

目標達成の瞬間は、それまでの苦労が報われた喜びでいっぱいになり、感動に包まれるわけですが、そこで気持ちが一旦切れてしまいます。
ゴールに辿り着けた喜びで安心してしまい、緊張感から解き放たれてしまうのです。

目標達成の後、新たな目標を設定して、またスタートできればよいのですが、大抵の人はそうはなりません。
大学に入学した途端、勉強もせずに遊び呆けてしまう学生が多いのもうなづけます。

ゴールに向かって、一生懸命に努力している人は、その期間、目がキラキラ光り輝き、豊かで充実した時間を過ごしているはずです。
そして、その光り輝く時間が、人生の面白さと言えるのではないでしょうか?

SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い社会を創り出すための世界共通の行動目標です。
SDGsは、目標なので、もちろん目標達成を目指して行動実践するわけですが、それまでにどのような行動をするのかが重要になってきます。

目標達成を果たすことも重要ですが、その過程を楽しみながら活動できれば、モチベーションも上がり、自然とゴールが近づいてくるのではないでしょうか?

旅の目標は、無事に家に帰ってくることです。
しかし、旅の面白さは、家に帰ってくることではなく、その旅の途中にあります。
SDGsの活動も、旅のように楽しみながら実践できるといいですね。

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