だまされて失った金銭ほど利点の大きな使い方はない。そのお金で用心深さを買ったということだから。
byアルトゥル・ショーペンハウアー
あなたは人にだまされたことがありますか?
見出しの言葉は、ドイツの哲学者 アルトゥル・ショーペンハウアーの言葉です。
だまされて失ったお金ほど利点が大きいと述べた、皮肉の効いた深い名言ですね。
あなたがもしも誰かに多額のお金をだまし取られたとしたら、どんな気持ちになるでしょうか?
だました人間に対する憎しみや怒りでいっぱいになり、だまされた自分に対する悔しさと愚かさに、激しく気落ちしてしまうことでしょう。
しかし、ドイツの哲学者 ショーペンハウアーは、「だまされて失った金銭ほど利点の大きな使い方はない」と皮肉めいた表現で述べています。
なぜなら、だまされて失ってしまったお金は二度と戻ってはきませんが、これから先は人にだまされてしまう可能性は低くなるはずです。
多額のお金を失って悔しい思いをした人は、きっと用心深さというものを覚えて、慎重に物事を判断できるようになるからです。
世の中には何度もだまされてしまう人もいるかもしれませんが、普通に賢い人であれば、同じようなだまされ方はしないはずですし、人を疑うことも意識できるようになれるはずです。
これはお金を騙されたときに限った話ではありません。
例えば、仕事上もしくは日常生活において、失敗したことやうまくいかなかったことについて、同じ失敗を繰り返すことは自然となくなります。
人間は、経験を積み重ねることによって、同じ過ちや失敗を繰り返さないように、学習能力が備わっているものです。
もしもお金をだまし取られたとしても、いい勉強代だと割り切って、あまり落ち込まないようにしましょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い社会を創り出すために国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動を実践していると、うまくいかなかったり失敗することがあるかもしれませんが、あまり落ち込まないように、行動を諦めないようにしてください。
SDGsという難しい課題に挑戦しているのですから、うまく行かなくても仕方がないのです。
私たちが意識すべきなのは、同じ失敗を繰り返さないように、地道に目標に向かって歩み続けていくことが大切です。
「失敗は成功のもと」
失敗なんて、うまく行かなかったことの単なる通過点です。
気にしすぎることなく、前へ前へと歩み続けていきましょう。