路傍の瓦礫の中から黄金をひろい出すというよりも、むしろ瓦礫そのものが黄金の仮装であったことを見破る者は詩人である。
by 高村光太郎
あなたは、広い視点で客観的に物事を見ていますか?
タイトルの言葉は、詩人、歌人の高村光太郎の言葉です。
瓦礫の中から黄金を見つけようとするのではなく、瓦礫そのものが黄金の仮装だという見方ができる人は詩人だと述べた深いメッセージですね。
もしも大量の瓦礫の中から、大切なものを探し出そうとするとき、私たちはどんな気持ちでいるのか、想像してみてください。
おそらく大量の瓦礫を見てうんざりしてしまい、「これは大変な苦労をしなければならない」と心が折れてしまうかもしれません。
実際に作業を始めた場合も、暗い気分のまま、「イヤだイヤだ」と思いながら探そうとするでしょう。
もしもそんなうんざりした気持ちで探したとしても、おそらく見つけ出すのは難しく、途中であきらめて、投げ出してしまう人も多いことでしょう。
しかし、これを大量の瓦礫と思うのではなく、黄金の仮装したものだと思い込んだとしたらどうでしょう。
大切なものを探し出すにしても、まるで宝探しでもするかのように、ワクワクした気持ちになれるかもしれません。
暗い気持ちでうんざりしながら探すのと、ワクワクしながら楽しそうに探すのとでは、まるで心の状態が違います。
そして、見つけたときの気持ちも全く異なるはずです。
もしかしたら、ワクワクしながら探す方が、見つける可能性が高いかもしれません。
モノを探すという同じ行動であっても、明るい気持ちと暗い気持ちでは、全く作業効率も違ってくるでしょうし、見つけ出す可能性も異なってくるはずです。
高村光太郎は、「黄金の仮装」だと思える人を詩人だと述べていますが、詩人かどうかはともかく、人としての考え方、行動力にも通ずるものがあるはずです。
どうせやるなら、詩人になったような気持ちで、明るく前向きにワクワクしながら実践したいものですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動というのは、すぐに結果が出るわけではありませんし、一見すると面白みや楽しみがないように思えるかもしれません。
しかし、もしもそう思えるのでしたら、あなた自身が人に言われて、イヤイヤ、仕方なく実践していることの証です。
何事も楽しもうとか、何か工夫できることはないだろうかという意識で行動すれば、楽しみや面白さを感じることができるものです。
仕方なしに渋々やらざるを得ないと思いながら行動すれば、何をやっても楽しくないのは当然のことです。
人は気持ち一つで、行動も変わります。
何をするにしても、楽しもうとか面白いことをしようという明るい気持ちで行動すれば、たいていのことは楽しめるものです。
明るい気持ちを切り替えて、行動できるように、今後も活動を継続していってください。