お金を払うというのは、自分で解決できない問題を他人にパスすること。
by 田内学
あなたは、お金を払うとき、どんな気持ちですか?
タイトルの言葉は、金融教育家で著述家の田内学氏の言葉です。
お金を払うということは、自分では解決できない問題を他人に解決してもらうことだと述べた深いメッセージですね。
私たちにとって、お金はかけがえのない大切なものであることは間違いありません。
お金がなければ、私たちは生活することすらできませんし、仕事をするのは、お金を稼ぐことが目的の一つであるわけです。
お金は生きていくために必要な道具の一つであるわけですが、私たちはお金を使う際に、何のためにお金を使うのかということを忘れてしまいがちです。
物を買う際にも、サービスを受ける際にも、私たちはお金を払うわけですが、単に「これが欲しい」とか「こんなことをしてもらいたい」という思いだけで、お金を払っているように思われます。
お金というのは本来、自分では解決できないことを他人に解決してもらうために、その相手にお金を払うのだということを忘れてはいけません。
物を買う際には、それを自分で作ることができない、または手に入れることができないからそれを買うわけですし、サービスを受ける場合にも、自分でその行為をすることができないからお金を払うわけです。
つまり、自分で全て解決できることであれば、お金を払う必要なんてないのです。
電車に乗ればお金がかかりますが、歩いて行けるのであれば、お金はかからないのは当然のことなのです。
私たちは時々、不要なものや使わない物を買ってしまうなど、お金の無駄遣いをしてしまうことがあるわけですが、お金とは、「自分では解決できないことを他人に解決してもらう」ために、使うべきだということを常に意識しながら、今後もお金の使い方を考えていきたいものですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする際にもお金を使うことがあるかもしれません。
例えば、貧困や飢餓、災害にあった人々に対して、または環境保護のために、寄付や募金をすることもSDGsの活動の一つだからです。
寄付や募金をすることも、「自分では解決できないことを他人に解決してもらう」ための行動だと言えます。
なぜなら、貧困や飢餓、環境保護や被災者に対して、私たちは具体的に何もしてあげることができません。
しかし、寄付や募金をすることによって、具体的な活動や支援をしている団体や政府機関があり、それらの機関が、解決を図ってくれるというわけです。
寄付や募金をすることも、お金の使い方として立派で尊い行動だと言えるでしょう。