二頭の熊は同じ巣穴では暮らせない。
byロシアのことわざ
タイトルの言葉は、ロシアに伝わることわざです。
意味は、「実力のある者が二者いるとき、争いは避けられない」ということです。
社会というものは、実力のある者同士が同じ空間、組織の中にいた場合、それはライバルと言う関係になり、相容れない関係となります。
これは、人間社会に限らず、野生動物の世界にも見られる現象です。
野生動物の世界では、リーダー(ボス)は、一人しかおらず、争いに破れた者はリーダーの座を明け渡すか、仲間から離れざるを得ません。
しかし、人間社会はどうでしょうか? 野生動物のような生存競争というものはあまり見られず、お互いに切磋琢磨して、努力を積み重ねていき、人としてますます向上していくことができれば、ライバル関係というのも悪くないかもしれません。
反対に、対立が激化して、罵り合ったり、暴力的な攻撃をしたりして、お互いが疲弊してしまうような関係になったとしたら、こんな不幸なことはありません。
世界を見渡してみると、こんな醜い争い事も残念ながら見られるのが実状です。
これでは他の動物達と同レベル、いやそれ以下かもしれません。
人間は人間らしく、対立や争いではなく、協調によって大きな成果を生み出せるよう行動していきたいものです。
SDGsの目標16は、「平和と公正をすべての人に」です。
この目標では、戦争やテロはもちろん、虐待、暴力や個人情報保護、汚職などの犯罪防止等々、平和で公正な社会の実現を目指しています。
立場の違う者同士が、対立して争うのではなく、お互いに尊重しながら協力し合って、目標に向かって行動を実践していく必要があります。
強い意欲や行動力のある人の能力を最大限に生かせるような、そんな取り組みができれば、目標達成は容易に進むのかもしれません。
対立ではなく協調によって世界を変えていきましょう。