双方が勝者でない限り、どんな合意も長続きすることはない。
by ジミー・カーター
あなたは、口論やケンカに勝って満足していませんか?
タイトルの言葉は、アメリカ合衆国の第39代大統領 ジミー・カーター氏の言葉です。
一方が敗者になるような合意は、長続きすることはないのだと述べた深いメッセージですね。
私たちは人生の中で、誰かと口論になったり、ケンカになってしまうことがあります。
夫婦や家族間においても、何かを決めなければならないときもありますし、団体で何かを決議する場合でも、多数決で決めなければならないときもあります。
口論をしたり、何か決めなければならないときに、勝者と敗者に分かれるような合意をしたとしたら、そんな合意は決して長続きすることはないのだということは意識しておいたほうが良いと思います。
勝った人は、自分の意見が通り、満足しているわけですが、負けた方の人は不満どころか、納得していません。
つまり、その合意事項、決定事項を進めようとしても、敗者の人は一生懸命に取り組もうという気持ちになれないはずです。
勝者というのは、権力のある人、声の大きい人の意見が採用されることが多く、他の意見は無視されてしまうことが多いのです。
会社で例えると、社長が決めたことは部下は逆らうことができないわけです。
部下が全員納得できないまま、社長の言われるがまま物事を進めてしまうとすれば、その後、会社の行く末がどうなるのか、想像できると思います。
つまり、不満や不信感がくすぶっているような合意は長続きしませんし、多くの人のモチベーションを下げてしまうのです。
何か物事を進める場合には、双方が納得し、不満がなるべく少なくなるように決めることが重要になります。つまり、敗者のいない合意です。
あなた自身も、自分がやりたくないこと、自分の意見とは正反対の物事を実践しようとすれば、やる気が失せてしまうはずです。
双方が納得し、双方に利点があるような合意をしなければ、物事はうまく進まないのです。
強引に物事を一方的に進めることは、思わぬトラブルや不信感を招き、実効性ある行動もできないのです。
一方的に自分の意見や考えを押し付けようとすることもよくないことですし、権力の強い人間に惑わされて自分の考えを変えてしまうことも良くないことです。
常に、皆が幸せになれるような、納得できるような行動をするように努めたいものですね。
