やらねばならないことをやる。個人的な不利益があろうとも、障害や危険や圧力があろうとも。そしてそれが人間倫理の基礎なのだ。
by ジョン・F・ケネディ
あなたは、自分のやるべきことを、何か理由をつけてやめようとしていませんか?
見出しの言葉は、アメリカの第35代大統領 ジョン・ F・ケネディの言葉です。
人はやらねばならないことを、何かと理由をつけて、やらない決断をしてしまいがちですが、それを痛烈に皮肉を込めて批判した胸に突き刺さるような深いメッセージですね。
私たちは人生の中で、自分がやるべきこと、やらなければならないことがありますよね。
そんなとき、やらない理由を探して、やらない決断をしてしまうときがあります。
なぜなら、「やらねばならない」という思いには、「本当はやりたくない」という気持ちが含まれているからです。
やりたい気持ちであれば、「やらねばならない」という気持ちにはならずに、何のためらいもなく実行することができるはずですからね。
やらねばならないという気持ちの際には、後で誰かに非難されないために、やらない理由を探してしまいます。
例えば、不利益を被るからとか、危険だとか、いろんな障害があるからなどの理由を探してしまうのです。
しかし、それらの理由は、自分の都合のいいように解釈した自分勝手な理由であり、本当であれば、そんなものは理由にならないことがほとんどです。
本当はやりたくないという気持ちを言えないがために、単なる言い訳をしているに過ぎないとも言えるでしょう。
それに、「やらねばならない」ということは、自分自身はやるべきだと分かっていて、やらないという決断をしているのであって、当の本人も罪悪感を持っているはずです。
あなたがやるべきなのは、やらない理由を探すことではなく、やるべきことを真面目に、誠実にやることなのです。
やりたくないときに、「やりたくない」とは言えないからと考えて、やらない理由を言い訳にするような卑怯なマネはしないようにしてください。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする際にも、「やらねばならないこと」を誠実に実践するという気持ちを決して忘れないようにしてください。
「目標が高すぎる」とか「目標達成なんて無理だ」などと理由をつけて、最初からあきらめるようなことでは、何のための活動かわかりません。
持続可能な社会の実現のためには、従来のような生き方では到底無理であり、いずれは地球と人類の未来は終焉を迎えてしまうのです。
SDGsの目標というのは、いわば人間として「やらねばならぬこと」の代表のようなものなのです。
常に意識しながら、今後も活動を続けていきたいものですね。