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ふだん「当たり前」だと思っていることが、実は「恵み」である。by 鈴木秀子

ふだん「当たり前」だと思っていることが、実は「恵み」である。
by 鈴木秀子

あなたは、今の自分の生活、仕事を当たり前だと思っていませんか?

タイトルの言葉は、近代文学研究者で修道女でもある鈴木秀子氏の言葉です。
ふだん「当たり前」だと思っていることが、実は当たり前なことではなく、「恵み」であると述べた深いメッセージですね。

私たちは、毎日、仕事をしたり、日常生活を送っているわけですが、こうした何気ない日常を「当たり前」なことと思いがちです。
しかし、今、こうして普通に生活できていること、もっと言えば、生きていることそのものが決して「当たり前」ではないのです。

あなたが生きてこられたのは、言うまでもなく親の愛情をいっぱい受けて育てられたおかげであることは言うまでもありません。
それだけではありません。
学校の先生や近所の人にもたくさんお世話になっていますし、病気や怪我をすれば、お医者様にもお世話になってきましたよね。

また、毎日美味しいご飯を食べられるのは、生産してくれる人、それを運んでくれる人、販売してくれる人がいるからこそなのです。
食べ物だけではなく、便利な道具や嗜好品に囲まれて生活できるのも、同じく生産、運搬、販売してくれる人のおかげです。
スポーツや音楽、映画、本などの娯楽を楽しめるのも、それを提供してくれる人がいるからこそ楽しめるわけです。

私たちの身の回りにある全ての物事は、決して「当たり前」に存在するのではなく、恵まれているからなのです。
そして、その「恵み」に感謝する気持ちを忘れてはいけません。
決して「当たり前」だと思ってはいけないのです。
なぜなら、それを享受できない人が、世界中にはたくさんいるからです。

SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。

SDGsの目標を見てみると、私たちの生活が決して当たり前ではないことが、はっきりと見えてきます。
例えば、きれいな水を利用できない人、安全なトイレを利用できない人、小学校にも通えない子供、字が読めない、書けない大人、病気になっても医者にもかかれない人など、私たちには「当たり前」にできると思われることでも、それすらも享受できない人々が、世界中に大勢存在するのです。

こうした恵まれない人々を少しでも減らしていこうとするのが、SDGsの活動の一つでもあるのです。

私たち日本人は、とても恵まれた環境にあることを深く感謝し、恵まれない人々のために、何ができるのかを考えながら活動に参加してみてはいかがでしょうか?

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