世の中を危険だと解釈すると、実際にそのように見えてしまい、周りの反応もそのようになり、自分の解釈が正しいと確信してしまうのです。
by ローラン・グネル
あなたは、世の中をどう見ていますか?
見出しの言葉は、フランスの著述家でカウンセラーでもあるローラン・グネルの言葉です。
自分の固定観念、思い込みは、それを自分でも正しいと解釈してしまう危険性をはらんでいるのだと述べた深いメッセージですね。
例えば、あなたがこの世の中を危険な世界だと解釈しているとします。
社会全体が危険なのだと思い込んでいるというわけです。
すると、あなたは会う人会う人に対し、用心し、警戒することでしょう。
つまり、「この人たちはすべて危険人物なのだ」と解釈し、身構え、警戒してしまう態度をとってしまいます。
そんなあなたを見て、相手はどう思うか?
相手もあなたを見て身構え、警戒してしまい、あなたに親近感を覚えることはなく、同じようにあなたを危険な人物だと判断してしまうことでしょう。
そうしてあなたは、「やっぱりこの世の中は危険なのだ」という自分の解釈が正しいのだと確信するのです。
人はそれぞれ、ある程度の固定観念や思い込みを持って生きているわけですが、その傾向が強すぎると、ますます思い込みが確信に変わり、ますます生きづらくなるはずです。
反対に、もしもこの世の中は素晴らしい社会で、全ての人が善人だと思い込んでいるとしたら、あなたは全ての人に優しく接することができることでしょう。
そうして、あなたも相手から優しくされ、「やっぱりこの世の中は素晴らしい」ということを確信するはずです。
人は固定観念や思い込みによって、見える世界が変わってしまうのです。
同じ景色を見ているとしても、人によって見え方が変わってしまうというのはよくある話です。
あなたはどんな思いで、世の中を見ていますか?
その思いや見え方によって、あなたの生き方、未来が変わるかもしれませんよ。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動を熱心に実践している人は、地球と人類の未来を憂い、「何とかしなければ」という懸念を持って活動している方がほとんどだと思います。
活動していない人は、SDGsが無意味な活動だと思い込み、自分一人では何もできないのだと、ある意味、偏見を持っているというわけです。
このことも、世の中をどう見ているか、その人の固定観念の一つの表れだと言えます。
私たちは、未来に生きる人たち、地球のために、何ができるのかを真剣に考え、少しでも良い社会になるように、努力し続けなければならないのです。
明るい未来が訪れることを信じて。