山の頂上(いただき)に立って知るのは、さらなる山の深さなり。
by 山口貴由
あなたは、頂上を目指して努力していますか?
タイトルの言葉は、「覚悟のススメ」などで知られる漫画家 山口貴由氏の言葉です。
山の頂上に立って知るのは、そこから見える景色だけではなく、さらなる山の深みだと述べた深いメッセージですね。
例えば、私たちが山の頂上を目指して山の麓から登り続けているとします。
山を登っている途上では、山の頂上は見えないどころか、うっそうとした森林や山道が見えるだけであり、苦しい思いをしているに違いありません。
しかし、山の頂上に辿り着いた途端、これまでの苦しみから解放され、何とも言えない爽やかで感動的な思いをするに違いありません。
そこには、てっぺんに立った者にしか見えない景色、味わえない感動があるわけです。
頂上から見える景色だけではなく、これまでに経験してきたことや、その人にしか感じられない山の深さを知ることになるというわけです。
山の頂上に立ったことのない者に、この感動を伝えようと思っても、うまく伝えることはできないはずで、私たちは実際に行動し、体験しなければ味わえないことがあるということです。
このことは、山登りに限った話ではなく、どんな物事にも言えることかもしれません。
仕事やスポーツ、芸術の分野において、相当の努力を積み重ね、その道のプロになり、てっぺんに立った人というのは、見えてくる景色が凡人とは違って見えるはずです。
例えば、オリンピックで金メダリストになった人は、その人にしか見えない景色、味わえない感動というものがあるはずです。
私たちはその人の見えている景色や、感動している姿を想像することはできますが、その人がどんな景色を見ているのか、どんな思いをしているのか、誰も知ることはできません。
おそらく、金メダリストになるような人は、そのスポーツの魅力や面白さ、深さというものを誰よりも知っており、誰にも味わえないような感動的な時間を過ごしているに違いないのです。
私たちも、一生懸命に何かに打ち込み、努力することがあるわけですが、てっぺんを目指して頑張ることで、見えてくる景色が変わったり、思わぬ感動をすることができるかもしれませんよ。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動においては、頂を目指すというのは、目標のゴールを目指すということになるわけです。
目標達成を目指して、一生懸命に努力すれば、他の人には見えない景色も見えてくるでしょうし、他の人では味わえない感動をすることもあるかもしれません。
また、SDGsの目標に関するさらなる知識を得ることにより、その課題に対する現状や深みを味わうこともできるのです。
何をするにしても、一生懸命に誠実にやり遂げようと努力することで、見えてくる景色が変わったり、新たなる感動を味わうことができるのですね。