創作は常に冒険である。 所詮は人力を尽した後、天命に委かせるより仕方はない。
by芥川龍之介「侏儒の言葉・西方の人」より
あなたは、精一杯、力を尽くして事にあたっていますか?
タイトルの言葉は、芥川龍之介の随筆「侏儒の言葉・西方の人」の中の一節です。
芥川が自殺の直前に書かれた作品の中の一節で、人生の悲しみや苦悩を抱えながらも必死で生きた彼の深く重い言葉が胸に響きます。
芥川は、文学の世界で生きてきたわけですが、晩年は体調不良に苦しみ、精神的にも不安定だったと言われています。
そして、苦しみながらも、自分にできることを精一杯必死になって力を尽くしたことが窺える言葉です。
私たち人は、それぞれの世界で自分の仕事、できることを力を尽くしてやらなければなりません。
それが人としての成長、人生の豊かさ、幸福へとつながっていくわけです。
しかし、皆が皆、一生懸命に力を尽くしているかといえば、そうではない人も少なからずいることは事実です。
「怠けてやろう」とか、「ズルをしよう」と考えている人もいますし、中には悪いことを企んでいる人もいるかもしれません。
しかし、私たちはそのような人と決して同調してはいけません。
私達にできる精一杯のことを力を尽くしてやり通すという気持ちが大切です。
結果がどうなるかは、天に委せるしかないのです。
どんな結果になろうとも、一生懸命にやり尽くしたと思える生き方ができれば、最高の人生ですね。
SDGsは2030年に向かって、より良い世界を創り出そうという世界共通の行動目標です。
17の目標、どれをとっても困難な課題ばかりですが、私たちは現代に生きる人々、将来世代の人々の幸福のために力を尽くして行動を実践しなければなりません。
自分ができることを精一杯やって、目標達成に向けて努めていきましょう。