肉食獣は決して肥満することはない。
ｂｙサヴァラン「味覚の生理学」より
あなたは食べ過ぎて肥満になっていませんか？
タイトルの言葉は、フランスの政治家で美食家としても知られている ジャン・アンテルム・ブリア＝サヴァランの著書「美食礼賛＝味覚の生理学」の中の一節です。
肥満の人に対する強烈な皮肉を込めた言葉です。
肉食獣とは、ライオンやハイエナなどの動物のことですが、サヴァランの言う肉食獣とは、「目標に向かって懸命に生きている人」のことを指します。
つまり、目がギラギラ輝いており、充実した日々を生きている人のことを肉食獣に例えているわけです。
反対に、肥満の人は、自制心がなくダラダラした生活をしているから、食べ過ぎて太ってしまうわけです。
痩せている人の中にもダラダラした生活をしている人ももちろんいますが、肥満の人はたいてい自制心がない人がほとんどであることは事実です。
サヴァランにとって、肥満の人イコール怠惰な人ということになるわけです。
よくよく考えてみますと、社会で活躍している人や成功を収める人、リーダーになるような人で肥満の人はあまりいません。
人の上に立つような人は、自制心が強く、見た目も大事だということかもしれませんね。
SDGsの目標２は、「飢餓をゼロに」です。
飢餓は、肥満の真逆の状況のことですが、世界には、食糧不足や紛争により飢餓で苦しんでいる人々がたくさんいます。
飢餓は肥満とは異なり、その人たちには全く責任や罪はありません。
その土地で生まれ、住んでいるというだけで飢餓に苦しめられているわけであり、本当に理不尽で不条理な状況です。
私たちに何ができるのか、真剣に考えてみましょう。
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