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風が吹けば桶屋が儲かる。by日本のことわざ

風が吹けば桶屋が儲かる。
by日本のことわざ

タイトルの言葉は、日本のことわざです。
皆様よくご存知のことわざですが、「なぜこれが名言?」と不思議に思う方もおられると思いますが、実はSDGsの実践にもつながる言葉なのです。
ご紹介していきましょう。

このことわざは、「強い風が吹けば砂埃が舞い、失明する人が増えるので三味線を弾く人が増える。すると三味線を造るために猫の革が必要になり猫が減る。猫が減れば鼠が増え、鼠は桶をかじって桶が売れるようになるので桶屋が儲かる。」というわけです。
つまり、全く関係がないと思われることでも、回り回って思いがけない影響を与えることがあるという格言です。

これがなぜSDGsと関係があるのかを紹介します。
その一つの例えとして「スナック菓子を食べると地球温暖化が進む」というものがあります。
スナック菓子と地球温暖化とは何の関係もないように思いますが、実は大いに関係があるのです。

スナック菓子を作るには、パーム油という「アブラヤシ」というヤシの木を原料とする油を大量に使います。
スマトラ島では、このアブラヤシの木を植栽するため、広大な熱帯林を伐採して大規模農園の開発を急ピッチで進めてしまい、30年間で半分以上の熱帯林が失われました。
温暖化を引き起こすCO2を吸収してくれていた森林をなくせば、温暖化が進むのは必然なのです。

SDGsには、17の目標がありますが、それぞれがバラバラに独立しているものではなく、全てがつながっています。
他にも「風が吹けば・・・」の例は枚挙にいとまがありません。

例えば、目標1「貧困をなくそう」が解決すれば、目標2の飢餓がなくなり、目標3の健康や福祉が充実し、目標4の教育も充実するなど、解決できる要素がどんどん広がります。

他にも、環境に優しい社会を目指す取り組みをしただけで、業績が上がったり、労働条件が良くなったという例もたくさんあります。

一見すると無関係な取り組みでも、思わぬ幸運が舞い込んでくる場合が、ビジネスを通して現れることは多々あるのです。
今後、組織でも個人でも、社会貢献のための取り組みをすると、思わぬ発見やいいことが起きるかもしれませんよ。

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