ベルは、電話を発明する前に市場調査などしたか?
byスティーブ・ジョブズ
あなたは常識にとらわれすぎていませんか?
タイトルの言葉は、アップルの創業者 スティーブ・ジョブズ氏の名言です。
マッキントッシュを初めて世に出したとき、機能の拡張性や容量不足などの課題が浮き彫りになった際に、記者から「市場調査をきちんとやったのか?」との質問に対し、ジョブズはこう切り返したそうです。
世の中にないものを発明する人や、常識を打ち破ろうとする人のとても深い名言ですね。
人が会社を立ち上げるとき、商売を始めようとするとき、「こんなモノが売れるだろうか?」とか「どうやったら売上げが伸びるだろうか?」などと世の中や社会情勢のことばかりを気にします。
商売を始める上で、もちろん、そういった市場調査をすることも大切な要素ではありますが、世の中を変えよう、常識を打ち破ろうと考えている人は、考え方や思いは全く異なるようです。
電話を発明したのは、かの有名なグラハム・ベルですが、彼が電話の発明研究に熱心に没頭しているときに、「電話というものが売れるだろうか?」なんて考えていたとは到底思えません。
もちろん、他の発明家であるエジソンやノーベルも、売れるかどうかなんて考えながら研究に取り組んでいたわけではないはずです。
ましてや市場調査なんてしているはずがありません。
私たちは、もしも一般常識や世の中の流ればかりに気を取られていると、視野が狭くなり、良いアイデアが浮かばないのかもしれません。
また、お金がないとか、人がいないなど条件ばかりを気にしすぎても、何にも取り組むことができません。
常識や条件といった枠を超えて、「こんなモノがあったらいいな」という子供のような発想で物事をとらえてみると、案外面白いアイデアが思い浮かぶかもしれませんよ。
SDGsの目標9は「産業と技術革新の基盤をつくろう」です。
この目標には、産業とインフラ整備などの発展とともに、イノベーションを起こすことも目標に掲げられています。
これまでの歴史でも様々な便利なものが発明されてきており、私たちはその恩恵を享受できてきたわけですが、今後もますますイノベーションの発展が見込まれます。
そして、そのイノベーションを引き起こしているのは、まさしく私たち人間です。
人間の果てしなく優れた技術力に感謝し、世界中の多くの人々がその恩恵を享受できるように、私たちもSDGsの行動を実践継続していきましょう。