裁かれないためには、人を裁くな。
byアンリ・フレデリック・アミエル
あなたは他人を裁いたりしていませんか?
タイトルの言葉は、スイスの哲学者 アンリ・フレデリック・アミエルの名言です。
短い言葉ですが、「人を裁くこと」の難しさを述べた深い名言ですね。
人は誰でも、他人の言動を非難したり、批判したくなるものです。
罪を犯したり、ルール違反をする人のことはもちろんのこと、自分の考えとは異なることを述べたり行動する人や、自分に対して反対意見を述べるような人に対して、非難したり、批判したりするわけです。
つまり、相手に対して間違いを指摘しているということになり、それはまるで自分が裁判官のように人を裁いているということになるわけです。
しかし、よくよく考えてみると、私たちは他人の言動を裁く権利などないのです。
相手の言動には当然のことながら動機、理由があります。
私たちは、相手の行動の動機も理由も知らないまま、非難していることがほとんどです。
もちろん、犯罪やルール違反を許容せよという意味ではありません。
その人には、罪を犯さざるを得ない事情があったのかもしれませんし、どうしても許せない動機があったのかもしれません。
そのことを理解しないまま、単に相手の一つの行動だけを見て非難するのはよくありません。
相手を裁く場合には、事情をよく理解した上で行うべきなのです。
また、人を裁くということは、自分の行動を裁かれる可能性があることを覚悟してください。
あなたは、まるで裁判官のように他人の行動を裁いたわけですから、あなたは立派で信頼されるような人間でなければなりません。
そうでなければ、周りの人から、「他人には偉そうなことを言って・・」などと不信感を抱かれることになるわけです。
だとすれば、他人の言動にとやかく言わないことが賢明な人と言えるのかもしれませんね。
SDGsは、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い社会を創り出すための世界共通の行動目標です。
SDGsは、それぞれの個人や団体が、それぞれの目標を掲げて活動していくわけですが、他人の目標に関して、批判したり非難するようなことをしてはいけません。
相手にはそれぞれの事情や立場があり、信念に基づいて目標設定、行動を実践しているはずです。
それを批判する権利は他人にあるはずがないのです。
私たち自身も、自分達の信念に基づき、胸を張って目標を設定し、行動を実践、継続していきましょう。