我々人間というものはバカだから、足元に転がっている幸運を見過ごしてしまう。そして、手の届かないようなものばかり追い求める。
byピンダロス
あなたは、目の前にあるチャンスに気付いていますか?
見出しの言葉は、古代ギリシャの詩人 ピンダロスの名言です。
足元に転がっているチャンスを見過ごし、手の届かない雲の上にあるものばかりを追い求めるという人間の愚かさを述べた深い名言ですね。
私たちが夢や目標に向かって動き始めるとき、人の心は夢見心地で、夢が叶った将来の自分の姿に思いを馳せ、やる気がみなぎってくるということは、誰もが経験していることと思います。
もちろん、将来に向かって努力を始めることは良いことなのですが、あまりにも遠い将来のことや、あまりにも高い目標に思いを馳せるあまり、目の前にある幸運やチャンスに気付かないことがあります。
当然のことですが、私たちの体は突然将来に向かってタイムスリップできるはずがありません。
今、できること、やるべきことに集中するべきであって、その積み重ねが将来へとつながっていくわけです。
手の届かない雲の上にあるものを、今つかもうとしても、つかめるはずもなく、一歩一歩積み重ねていくしかないわけです。
そして、目の前には、あなたがやるべきこと、チャンスが転がっているはずです。
それに気付くことなく、雲の上ばかりを見つめていては、夢をつかむことなど到底叶わないのです。
山の頂上に到達するためには、麓から一歩一歩登っていくしかありません。
遠い将来、高い目標に思いを馳せてばかりいるのではなく、今、何をするべきか、そして目の前にあるチャンス、幸運をどうやってつかめるのかが、あなたの運命を変えるのです。
心得ておきましょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsのゴールそのものは、2030年に向けての目標ですが、活動は今すぐにでも始めなければなりません。
2030年近くになって始めたところで、目標達成を果たすなどありえないのです。
将来の理想の姿、社会に思いを馳せることは悪いことではありませんが、単に思いを馳せるだけでは目標を達成することなど不可能です。
大切なのは、今何をするべきか、何ができるかを考え、実際に行動を起こすことです。
私たちの今後の行動が、私たちの将来を決めていくのです。
「今」を大切に、何ができるかを真剣に考えてみましょう。