あなたは人に迷惑をかけて生きているのだから、人のことも許してあげなさい。
by インドの格言
あなたは他人を許すことができますか?
タイトルの言葉は、インドに伝わる格言です。
私たちは、少なからず他人に迷惑をかけて生きているのだから、他人のことも許してあげようと述べた深いメッセージですね。
日本の教えとは違いますし、ぜひ私たちも参考にしたい教訓ですね。
私たち日本人の多くは、「他人に迷惑をかけてはいけない」とか「他人に迷惑をかけたら謝りなさい」と親や先生などの大人から教えられ、生きてきました。
したがって、反対に他人から迷惑を受けてしまったら、「あの人とはもうつきあってはいけない」と言われ、関係を断ち切ろうとするわけです。
しかし、インドでは事情が異なるようです。
私たちは人間は、そもそも他人に迷惑をかけて生きているのだから、他人のことも許してあげなさいというのがインド人の教えなのです。
日本とはまったく異なる考え方ですね。
どちらの考え方、行動が正しいかは一概には言えませんが、インドの子供たちのほうが、のびのびと育ち、柔軟な考え方や行動ができそうな気がするのは、決して私だけではないはずです。
例えば、友達からいたずらされて泣かされてしまったとき、日本だと、たとえその友達が謝ったとしても、「あんな子とはもう遊んではいけない」と親に言われることが多いと思われます。
でも、インドは違います。「相手も悪いと思っているんだから許してあげようね」と相手を受け入れてあげるのです。
一度の過ちを許してあげようとするインドと、過ちは決して許さないとする日本では、どちらが心が広く、柔軟性があるでしょうか?
それに、「他人に迷惑をかけてはいけない」という日本人の感覚では、人に迷惑をかけるような行動を遠慮してしまう傾向が強く出てしまい、積極的な行動に踏み切れないことも予想できます。
相手のことばかりに気を遣って、自分の考えや行動を萎縮してしまい、行動に踏み切れないことがあるかもしれません。
この世の中、完璧な人間なんていないのですから、相手のことを受け入れる度量の広さやt多様な考え方、行動が、その人の人間性、信頼性につながることは言うまでもありません。
「少しくらいなら相手に迷惑をかけてもいい」というくらいの気持ちで、生きていった方が私たちも楽に生きられますし、相手も私たちが思うほど不快には感じていないかもしれません。
相手に対して、あまりにも気を遣うほうが、かえって相手に失礼なこともありえます。
自分も相手も、感情を持つ普通の人間だということを常に意識しながら、自分のことも、相手のことも大きな目で見て、柔軟に対応できるように、人間関係を築いていきたいものですね。