正しいという字は「一つ」「止まる」と書きます。「どうか一つ止まって判断できる人になって下さい。
by 「3年B組金八先生」より
あなたは、一呼吸おいて考えて判断し、行動していますか?
見出しの言葉は、TBS系ドラマ「3年B組金八先生」の中で、武田鉄矢さんが演じる金八先生が生徒に向けて話したセリフの一節です。
「正しいという漢字は、一つ止まると書く」というセリフは、胸に突き刺さるものがあり、とても考えさせられる素敵な言葉ですね。
私たちは人生の中で、常に正しいと考えることを判断し、行動しているはずですが、ときには過ちを犯してしまったり、失敗してしまうこともありますよね。
私たちは、「これは間違っている」とわかっていながら行動することは、ほとんどないはずで、常に正しいと思いながら行動しているはずです。
それなのに、過ちを犯したり失敗することがあるのはなぜなのでしょうか?
それは、おそらく人間はいざとなると、パニックになったり、冷静な判断ができなくなってしまうからです。
例えば、自分の悪口を言われてしまい、ついカッとなって相手を傷つけるようなことを言ってしまうことがありますよね。そして、言ってしまった後に後悔してしまうことが、誰にも一度や二度、あることと思います。
ついカッとなってしまうということは、そのときの心の状態は決して冷静ではありません。
もしも冷静な心の状態であれば、自分の悪口を言われた際にも、落ち着いて平穏に対処したり、場合によっては無視できたはずです。
カッとなって、相手にひどい言葉をぶつけてしまったとすれば、それはあなた自身もその人と同じ程度もしくはそれ以下の人間に陥ってしまったということになるわけです。
もしも自分自身に思わぬ出来事、不都合なことが起こったとしても、すぐにパニックになるのではなく、一呼吸おいて、落ち着いて行動するように努めましょう。
それが、あなたの人間としての人格形成、人間力へとつながっていき、豊かで充実した生き方へと通じていくのです。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする際にも、常に自分が正しい行動をしているかどうか、冷静に判断するようにしてください。
SDGsの活動をしているということは、常に自分は正しい行動をしていると思い込んでいるかもしれませんが、そうではないこともあるかもしれません。
例えば、SDGsの活動を批判している人々に対し、誹謗したり見下すような態度を取る人がときどき見受けられます。
また、人権侵害や被害に見舞われている人々を憐れみの目で見ている人もいます。
そのような態度を取れば、相手がどんな気持ちになるのか考えてみてください。
私たちは、常に相手の立場や役割を思いやる心を持ち続け、寄り添った態度をとることが求められますし、それこそが正しい行動と言えます。
常に自分は正しい行動をしているのか、一呼吸おいて考える癖をつけたいものですね。