上を見る代わりに下と前を見て歩き出せば、私にもきっとほどほどの幸せはくるに違いない。
by 向田邦子
あなたは今、どこを見て生きていますか?
見出しの言葉は、小説家 向田邦子氏の言葉です。
上を見るのではなく、下と前を見て歩けば、きっとほどほどの幸せを感じるに違いないと述べた深いメッセージですね。
私たち人はよく、他人と自分とを比較してしまい、あの人は自分よりも幸せな人だとか不幸な人などと考えてしまうことがありますよね。
例えば、あの人は自分よりもお金持ちだとか、仕事ができるとか、能力が高いなどと比較してしまい、自分はあの人よりも不幸だと思い込み、落ち込んでしまうわけです。
他人と比較する場合、私たちは自分よりも上だと思える人と比べることが多いことに気付かされます。
よくよく考えてみると、世の中は広いわけで、自分よりもお金持ち、仕事ができる、能力が高い人は確かに存在します。
しかし、自分よりもお金がない、仕事ができない、能力が低い人もたくさん存在するはずです。
上には上がいますが、下には下がいるものなのです。
そもそも人間に上下関係をつけること自体がナンセンスだとも言えます。
お金持ちだからといって幸せとは限りませんし、能力が高いからといって幸せとは限りません。
お金がないからといって不幸とは限りませんし、仕事ができなくても不幸とは限らないのです。
上を見て羨ましがるのではなく、下と前を向いて生きていくことで、心が少し楽になれるかもしれません。
自分よりも下だと思える人を見て、「この人よりは自分の方がマシ」だと思い込みながら生きていけば、少し幸せを感じることができるはずです。
もちろん、その人が不幸な人だとは限りませんが、そう思い込むことで自分を納得させるのです。
それと、前を向くというのは、明るい未来を思い描きながら生きていくことで、幸せを感じることができます。
「将来、こうありたい」と願う希望は、心を前向きに明るい気持ちにさせてくれるものです。
上を見ればキリがありません。
生きていくために必要なのは、自分なりの幸せの形を探しながら、前向きに明るく生きていこうとする気持ちを持ち続けることなのです。
常に意識しながら今後も生きていきましょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの目標や行動については、誰かと比較したり、競争するようなことではありません。
他人や他の団体の目標を見て、羨ましく感じる必要もありませんし、自分たちの活動を卑屈に感じる必要もないのです。
私たちは、未来の地球と人類のことを考え、少しでもより良い社会へと改善するために、自分なりに考え、行動しているわけで、他人と比べて、どちらが上とか下とか比べるものではないのです。
自分の活動に誇りを持って、今後も活動を続けていきましょう。