どうにもならなくなったときは、”自分は今、生きていること自体に価値がある”と信じること。
by 加藤諦三
あなたは今、悩み苦しんではいませんか?
見出しの言葉は、早稲田大学名誉教授で社会学者の加藤諦三先生の言葉です。
気持ちが落ち込んで、自分がどうにもならなくなったときには、「生きていること自体に価値がある」と信じることが大事だと述べた深いメッセージですね。
私たちは人生の中で、大きな失敗をしてしまったり、自分よりも優れた人を見たりすると、気持ちが落ち込んでしまい、自分には価値がないのではないかと落ち込んでしまうことがありますよね。
また、「自分が生きている意味はなんだろう」と真剣に考え込んでしまうときもあるかもしれません。
人間は、つらいときや悲しい出来事が起こったときに、気持ちが落ち込んでしまい、自分には価値がないんじゃないかと思ってしまうわけですが、あまりにも深刻に考え込んでしまうのはやめましょう。
人間は誰でも、生きていれば失敗もしますし、つらいこともあります。
あなた一人だけが失敗したり、つらい思いをしているわけではないことを、まずは意識してみましょう。
そして、この世の中に価値のない人間なんて存在しないことも覚えておきましょう。
私たちがこの世に誕生したこと自体が奇跡なのですから、そのことに深く感謝しなければなりません。
そして、生まれた時から今日に至るまで、あなたは誰かに愛され、大切に思われながら生きてきたことに思いを馳せてみてください。
そう思うだけで、感謝の気持ちがあふれてきて、自分が価値のある人間だということに気付くはずです。
人間は、一人ひとりが生きているだけで価値がある存在だということです。
世の中には、「自分には何の取り柄もない」などと、ひがんだ思いを抱えている人が数多く存在しています。
特に日本人は、自己主張をせずに、自分を卑下したり、消極的で遠慮深い人が多い傾向なので、自己肯定感が低いと言われています。
あなたは、生きていること自体に価値がある存在なのです。
そのことだけは決して忘れないようにしてください。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
世界中で生きている人々には、一人ひとり価値があることは前述しました。
SDGsの目標には、貧困や飢餓、人権侵害や環境破壊などにより、苦難の日々を送っている人々が数多くいるわけですが、言わば、人としての生き方や価値を阻害されている状況とも言えるわけです。
人間が人間らしい基本的な生き方すらできていない人々がたくさんいることに思いを馳せることから始めてみましょう。
そして、私たちに何ができるのか、何をすべきかを考え、実行に移してみてください。
その行動によって、誰か一人でもいいから、「あなたには生きる価値があるのよ」と伝えられればいいですね。