人生は解かれるべき問題ではなく、経験されるべき現実である。
by セーレン・キルケゴール
あなたは、課題を解決することばかり考えてはいませんか?
タイトルの言葉は、デンマークの哲学者 セーレン・キルケゴールの言葉です。
人は問題を解決するために生きているのではなく、現実を経験するために生きているのだと述べた深いメッセージですね。
私たちの人生、生きていればいろんな課題に直面し、その課題を解決しようと奔走することがあります。
そして、結果的に課題を解決していくことが多いわけですが、私たちは課題を解決するべくして生きているわけではなく、経験を積み重ねることによって課題を解決していっていることに気付かされます。
どうやって解決しようかと頭の中で考えていても、問題は解決しません。
経験することによって課題を解決していっているのです。
もちろん、経験したからといって課題が解決するとは限りませんが、たとえ解決しなかったとしても、それは自分にとって大した問題ではなかったり、些細な出来事と感じることであれば、生きていくのに問題はないのです。
つまり、私たち人は、課題解決をするためには経験することしかないというわけです。
私たちが何か課題に直面したとき、それを解決するためには、具体的に行動をして、自分自身が経験することによって物事を解決しなければなりませんし、自分にとって些細なこと、無関係なことであれば解決する必要もないということになります。
いずれにせよ、経験しなければ、それはわからないということになります。
私たちにとって必要な心構えは、課題を解決することばかりに目を向けるのではななく、行動を起こすことによって、経験を重ね、解決を図っていくということなのです。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動は、目標を果たすこと、つまり、課題を解決するための行動と言えるわけですが、本当の意味で問題を解決するためには、具体的な行動を起こすしかありません。
どうすれば解決するだろうかと、頭の中で考えているだけでは、物事は何も進みません。
具体的に行動することによってのみ、課題が解決し、目標達成へと近づいていくのです。
つまり、経験を積み重ねることによって、目標達成へと導いていけるというわけです。
私たちが今、何をすべきか、何ができるかを考え、具体的な行動を起こすことによって社会は変わっていくのですから。