苦を恐れる者は恐れによって既に苦しんでいる。
by ミシェル・ド・モンテーニュ
あなたは、苦しみや痛みがあることを恐れてはいませんか?
タイトルの言葉は、フランスの哲学者 ミシェル・ド・モンテーニュの言葉です。
苦しむことを恐れているということは、既に恐れによって苦しんでいるのだと述べた深いメッセージですね。
私たち人は、人生の中で、できれば痛みとか苦しみなどは味わいたくないと思っています。
痛みを感じることや苦しいことを喜ぶような人はいないわけですから、当然の感情だと言えるわけですが、苦しみや痛みをできれば避けたいと願い、それらを極度に恐れることはあまり賢明とは言えないかもしれません。
例えば、あるスポーツをやってみたいと思っている人が、怪我をするのを恐れるあまり、そのスポーツをしないと選択すれば、その人が喜びを感じたり、楽な気持ちになれるのでしょうか?
スポーツをすることによって技術力が増し、スポーツの醍醐味を味わえたり、仲間との団結力が生まれたりなど、大きな喜びや達成感が味わえるはずなのに、単に怪我が怖いからとスポーツに取り組まなければ、それはつまらない生き方ということになってしまいます。
スポーツに取り組んでいる他の仲間たちを見て、きっと羨ましい気持ちになり、既に苦しい思いをしてしまっているはずです。
新しいことに挑戦すれば、少し苦しいことや痛みを感じるような経験もするわけですが、それ以上に喜びや感動も味わうことができます。
それさえも経験しない、できないほうが、もっと苦しい思いになるはずなのです。
苦しみや痛みを恐れるあまり、それを避ける選択をしたほうがもっと苦しいことになるのです。
ぜひ覚えておきましょう。
SDGsは、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をしていると、思いどおりに事が運ばなかったり、壁にぶつかったりして、苦しい思いをすることがあるかもしれません。
しかし、それ以上に達成感や喜びを感じる経験もできるはずです。
活動しなければ経験できないこともたくさんあるはずですし、活動することによって得られる知識や技術もあるはずです。
苦しみや痛みを感じることもあるかもしれませんが、未来の地球と人類のため、私たちにできることを精一杯実践し、努力を積み重ねていきましょう。
