無知な人は不幸に遭うと他人を責める傾向にあります。自分を責めることは成長の証です。ただし、賢者は他人はもちろん自分も責めません。
by エピクテトス
あなたは、悪いことや不幸なことが起きたとき、他人を責めてはいませんか?
見出しの言葉は、古代ギリシャの哲学者 エピクテトスの言葉です。
賢者とは、何が起ころうとも他人を責めることはもちろん、自分さえも責めないものだと述べた深いメッセージですね。
私たちは人生の中で、自分にとって不都合なこと、不幸な目に遭ってしまうことがあります。
大きな失敗をしてしまうこともあります。
そんなとき、「あなたのせいだ」と他人のせいにして相手を責めたり、「自分が悪かった、こうすればよかった」と自分を顧みて、自分を責めてしまうこともあります。
何か不幸なことが起きたとき、他人に責任をかぶせて、相手を責めたくなる気持ちは理解できなくもありませんが、それはあまり賢明な言動とは言えないかもしれません。
たとえ相手の責任だったとしても、責められた方は良い気持ちはしませんし、その人だけの責任であることはほとんどありません。
相手を責めることで、相手を傷つけたり、相手の怒りを増長させてしまう恐れもあり、あなたに対して不信感や嫌悪感を抱かせてしまう可能性もあるので、できればそんな言動は避けたほうがいいのです。
また、自分自身を顧みて反省することは、成長の証とも言えます。
自分の行動を振り返って、「こうすればよかった」と反省して、次の行動に活かすことは、向上心や成長の表れとも言えるからです。
ただし、自分を責めすぎて、深く落ち込んでしまうことがあってはいけません。
自分の行動を反省するのは良いことですが、深く自分を責めてしまい、その後の行動に悪影響が出るようでは何にもならないからです。
人生の中で、不幸な出来事や失敗など、何が起きようとも、他人を責めることは愚かだということは覚えておきましょう。
そして、できれば自分自身、反省することはあっても、自分を責めることもやめましょう。
他人も自分も責めることなく、反省を活かせるような生き方ができれば、より賢い人生を生きられるのではないでしょうか?
