一人一人の人生の航路には独りで立ち向かわなければならない、それぞれの困難と問題があります。
by 津田梅子
あなたは困難に立ち向かい、乗り越えようと努めていますか?
見出しの言葉は、日本の教育者で津田塾大学の創設者でもある津田梅子が卒業生に対して送った言葉です。
人生を航路に例え、私たち人は、一人一人がそれぞれの困難に立ち向かわなければならないと説いた深いメッセージですね。
私たち人は、一人一人が違う人生を歩んでいます。
世界広しと言えども、全く同じ人生を歩む人は、世界中どこを探してもいないのです。
同じ学校で学んでいる仲間たちも、いつまでも一緒に過ごせるわけではなく、卒業すれば、それぞれが別の道を歩んでいくことになるわけです。
人生には、困難と問題がつきものであることを、津田梅子は航路に例えて説いています。
船を海に出せば、穏やかな晴れの日ばかりではないことは周知のとおりです。
波が高くて船が大きく揺れてしまうこともあれば、雨や風にさらされて危険な目に遭うこともありうるわけです。
もしかしたら、命を落とす危険さえあるのです。
人生も同じですよね。
生きていれば、必ず困難なことや問題にぶち当たります。
命の危険を感じるような出来事に遭うこともあるかもしれません。
こんなときに、私たちは独りで立ち向かい、乗り越えなければなりません。
ときには、誰かの力を借りながら、助けてもらうことも必要になるでしょう。
困難にぶつかったときに、落ち込んでしまい、立ち止まって待っているだけではダメなのです。
私たちに必要なのは、勇気を持って行動すること、あきらめずに前に進もうとする気持ちを捨てないことです。
人生に困難と問題はつきものです。
これを楽しんで、面白がって乗り越えるくらいの気概を持てれば、人生はより豊かに充実したものになるに違いありません。
困難なことに立ち向かう勇気と行動力を常に意識しながら、今後も明るく前向きに生きていきましょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの目標を掲げて活動をしていると、必ず困難な問題にぶち当たることでしょう。
そもそもSDGsは、過去および現在の人間の過ちを改善していこうとする目標なので、これらの問題を全て解決することは至難の業とも言えるわけです。
例えば、目標1の「貧困をなくそう」という目標に関しても、世界中から貧困を全てなくすことは困難だと言わざるを得ません。
それでも、私たちは、自分にできることを精一杯実践して、少しでも良い社会になるように努めなければならないのです。
私たちは、同じ地球に住む人間として、未来のためにも、やるべきことを実践していかなければならないのですから。