社長の指示した通りに現場が実行するような会社は、間違いなくつぶれる。
by レイ・クロック
あなたの会社は、社長一人の指示どおりに動くような会社ではありませんか?
タイトルの言葉は、ファストフード マクドナルドの創業者で実業家のレイ・クロック氏の言葉です。
ワンマン社長で、現場の声を聞かないような会社は、間違いなく潰れるのだと述べた深いメッセージですね。
レイ・クロック氏は、1961年にファストフード店 マクドナルドを買収し、同社を世界中に進出するグローバル企業へと発展させた優れた実業家ですが、社長の指示どおりに現場が実行するような会社は、間違いなく潰れるのだと断言しています。
もっと言えば、現場の人間や周りの社員たちから、「社長、それは違います。」と言えるような会社でないと、会社は誤った方向へと進んでしまうというわけです。
社長は、多様な目を持ち、将来を見据えながら、客観的な視点で物事を考えて会社経営をしなければならないことは言うまでもありません。
しかしながら、社長といえども人間であり、完璧な人間ではないのです。
ときには間違った判断をしてしまうこともあり得ます。
そんなときに、「社長、それは違います。」とか「それは考え直したほうが良いと思います。」「まだ時期尚早です。」などと、社長にとって耳の痛いことを言ってくれる人を大事にすることが重要になります。
なぜなら、現場にいる人間にしか感じられない感覚というのは、必ず存在しますし、人はそれぞれ独特の感性や感覚があり、社長一人では判断できないような材料を持っていることが多いからです。
社長室にいるだけの社長には、想定できないような問題や判断材料などが多数あるわけです。
ワンマン社長が殿様気分で、「自分の指示どおりに動け」と命令するだけで動くような会社は、いずれ潰れていくのは自明の理なのです。
人は一人では生きていけません。
組織も、一人の判断だけで動いているわけではないのです。
社長には優れた経営能力が必要なことは間違いありませんが、それは何もかも全て一人で判断する能力ではなく、現場の声を反映できるような多様な目を持つ人こそが、優れた経営者と言えるのかもしれませんね。