「今はできない」を「絶対できない」と間違えぬように。ｂｙ斎藤茂太

「今はできない」を「絶対できない」と間違えぬように。
ｂｙ斎藤茂太

あなたは自分ができないことを、絶対にできないと決めつけていませんか？

タイトルの言葉は、精神科医で随筆家でもある斎藤茂太先生の名言です。
夢や目標を持っている人に勇気を与える深い名言ですね。

私たちは、自分にできることとできないことがあります。
仕事はもちろんですが、スポーツや趣味など、自分にできることとできないことを明確に区別してしまいがちです。

何事にも向き不向きはあると思いますが、絶対にできないことというのは案外少ないのかもしれません。
もちろんやったことがないからできないということはたくさんあるわけですが、経験がないからできないのは当然であり、やってみれば案外できることはたくさんあるのかもしれません。

何かをやってみたいと思ったとき、やる前から「絶対にできない」と決めつけてしまうのは早計です。
やり始めると、面白く感じて続けられるかもしれませんし、今はできなくても経験を重ねていけばできるようになることもたくさんあるはずです。

何かを始めるときには、最初から「絶対にできない」とか「永遠にできない」などと決めつけてしまわないことが、私たちが生きていく上で大切な心構えなのです。

SDGsは、２０３０年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
SDGsは２０３０年までの１７の目標ですが、早くも達成は不可能だという声が世界中で多く聞かれています。
未来の目標そのものを、「達成は絶対に不可能だ」と決めつけてしまっているのです。

「絶対に不可能だ」と人々が決めつけてしまうことはたいへん危険な考え方です。
なぜなら、そういう人々は、どうせ無理なんだからと目標達成に向けての行動をやめてしまうからです。
「絶対にできない」と決めつけてしまう考え方は、全てを不可能にしてしまいます。
考え方を改めましょう。