他人が見ても心地よい表情や態度を心がけて、感情の乱れを表に出してはいけない。
by 安岡正篤
あなたは、怒りや悲しみなど、感情の乱れを表情や態度で示していませんか?
タイトルの言葉は、思想家 安岡正篤の言葉です。
不機嫌な顔や悲しい顔は、なるべく他人に見せるべきではないと述べた、私たちにとっては耳の痛い、グサッと胸に刺さる深いメッセージですね。
思想家 安岡正篤は、「他人が見ても心地よい表情や態度を心がけよ」と述べていますが、具体的にはどのような表情や態度をとればよいのでしょうか?
他人から見ても心地よい表情とは、笑顔で穏やか、優しい表情がまず思い浮かびますし、時には知的で聡明な表情も、他人から見ると心地よいかもしれませんね。
人が感情むき出しに怒っている姿や、悲しみに打ちひしがれて泣き崩れている姿を見て、「心地よい」と感じる人はいません。
特に、大声で怒鳴り散らしている人を見ると幻滅してしまいますし、ましてや周りの人やモノに当たっている人を見ると、そんな人とは一刻も早く離れたいと思うのが、普通の感覚だと思います。
悲しみに打ちひしがれてしまい、我慢できずに泣き崩れてしまうことは、ある意味仕方がないことかもしれませんが、怒りの感情を抑えることができないというのは、賢明な人とは言えないのです。
怒りの感情は、他人を傷つけ、モノを傷つけ、時には罪を犯すことになることも少なくないのです。
世の中の犯罪は、ほぼ全てが怒りの感情が爆発した結果とも言えるのです。
感情の乱れを他人に見せてしまう表情や態度は、周りの人々を不快にするだけでなく、自分自身の信頼、尊敬を失うことにもなりかねないことを強く認識し、今後も生きていきたいものです。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする際にも、他人から見て心地よいと思われる表情や態度で実践することが大切になります。
未来の地球や人類のために、少しでも良い社会にしようと活動しているのですから、不機嫌な顔や悲しそうな顔で行動するのは、場の雰囲気を壊してしまいますし、その人自身も、喜びや面白さを感じないはずです。
せっかく良い活動をしているのですから、楽しみながら、面白がりながら行動するのがベストです。
不機嫌な顔は、周りの人にも悪影響を与えてしまいますし、自分自身もモチベーションが下がってしまいます。
自分の顔は、周りの人々から常に見られているのです。
そう意識していれば、不機嫌な顔などできないはずです。
テレビに出演しているキャスターやタレントさんで、不機嫌な顔をしている人は一人もいませんよね。
それは、常に見られているという意識が働いているからです。
私たち自身も、常に誰かに顔を見られているという気持ちで、これからも生きていきたいものです。