贈り物の馬の口を見てはいけない。
by イタリアのことわざ
あなたは、自分に贈られたプレゼントの価値を評価してはいませんか?
タイトルの言葉は、イタリアに伝わることわざです。
このことわざの意味ですが、「馬の口の中を見ると、年齢や体調がよくわかり、その馬の価値を評価することができる」ことから、もらったものや贈られたものを評価したり、ケチをつけてはいけないという意味の教訓を表すことわざです。
私たちは、ときどき誰かからモノをもらったり、プレゼントされることがあるわけですが、自分にとってそれが嬉しいもの、喜ばしいものとは限らないかもしれません。
もしかしたら、自分には不要なものだったり、迷惑に感じるようなものの場合もあるかもしれません。
しかし、自分への贈り物が気に入らないからといって、気分を害したり、相手の評価につなげるようなことをしてはいけません。
ましてや、相手に対して、不平不満や文句を言うようなことは絶対にしてはいけないのです。
プレゼントをもらったときに、「もっと高いほうが良かった」とか「他のものが欲しかった」などと思うことは、贈ってくれた相手に対してとても失礼であると同時に、自分の心が冷酷で愛情に欠けていると言われても仕方ありません。
相手はあなたのことを思い、時間とお金をかけてプレゼントを選んでくれたのです。
あなたを喜ばせようと、プレゼントを贈ってくれたのです。
それを不要だとか、他のものが良かったなどと思うのは、思いやりがなく、あなたの心が冷たいのです。
相手の気持ちを考えれば、そんなふうには考えられないはずなのです。
あなた自身も、誰かにプレゼントを贈ったことがあると思います。
もしも、相手が不愉快な顔をして、「他のものが良かった」などと言われたら、あなただって悲しい気持ちになることでしょう。
相手の気持ちを思いやり、優しい気持ちを持っている人であれば、どんなプレゼントでも嬉しく、喜ばしい気持ちになれるはずです。
あなたの心の状態が、プレゼントをもらったときにも現れるのです。
人の好意を無にするような態度は、あなたの生き方、人間関係にも大きく関わることになります。
自分がもしも贈り物を評価するような行為をすれば、反対にあなた自身が評価されることになるので、気をつけましょう。
