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相手の言葉をそのまま受け取れずに、その裏まで読もうとしているのは、あなた自身。

相手の言葉をそのまま受け取れずに、その裏まで読もうとして自分を苦しめているのは、あなた自身。
by 吉村昇洋(よしむらしょうよう)

あなたは、相手の言葉を素直に受け取っていますか?

見出しの言葉は、広島県出身の曹洞宗の僧侶で、臨床心理士としての一面も持つ吉村昇洋氏の言葉です。
相手の言葉の裏を読もうとしているのは、あなた自身の心だと述べた深いメッセージですね。

私たちは、誰かと会話をしているときに、相手の言葉の裏を読もうとすることがありますよね。
特に自分を褒められたときに、「この人は何を企んでいるんだろう」などと、相手の本当の気持ちを読もうとするときがあります。
悪口や批判めいたことを言われたときには、その言葉を素直に受け取れるのに、なぜ褒められると、素直に受け取れずに、言葉の裏を読もうとするのでしょうか?

照れくさい気持ちになるということも一つの要因として考えられますが、最も大きな理由は、褒められることに慣れていないことだとも言えます。

特に日本人は、誰かを褒めることをあまりしません。
子供の頃には、「◯◯ちゃんはいい子ね」などとよく褒められましたが、大人になると人を褒めることも、人に褒められることもめっきりと減ってしまいます。
例えば、「あなたは素敵な人ですね」などと突然言われたら、日本人なら誰もが困惑してしまいますよね。
日本人は褒めたり褒められることに慣れていないのです。
そのため、もしも相手を褒めたいと思ったら、「その服、お似合いですね」とか「あのときの行動、とても感動しました」などと、その人自身ではなく、その人の持ち物や行為を褒めると良いかもしれません。

人を褒めるという行為は、人に親切にすることと同じくらい、素晴らしい行為であり、相手だけではなく、自分自身も幸福な気持ちになれます。
それと、褒められたら、それを素直に受け取るということも、自身の行動として大事な心構えです。
生きていく上で、決して忘れないようにしてください。

SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。

SDGsの活動においても、相手の言葉の裏を読もうとするのはやめて、素直に受け取るようにしたいものです。
SDGsの活動をしている参加者たちは、同じ目標、志を持って行動している仲間ですから、相手の言葉の裏を読む必要などありません。
たとえ相手に、言葉とは反対の意味、裏腹の気持ちがあったとしても、それを気にする必要などないのです。
私たちは、人の心を読むことなどできないのですから、言葉の裏を読もうとか、「相手が嘘をついているのではないか」「何か企んでいるのではないか」などと、疑いの目で見る必要などないのです。

言葉をそのまま素直に受け取るという気持ちは、SDGsの活動に限らず、あらゆる場面で忘れないようにしたい心得ですね。

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