少なくとも3つの職業(牧師・医者・弁護士)は、人の不幸をお金に変えてはいけないというのが厳然たる倫理だ。
by 中坊公平
あなたは誰かを不幸にしようと企んでいませんか?
見出しの言葉は、弁護士で日弁連の会長を務めた中坊公平氏の言葉です。
中坊氏は、森永ヒ素ミルク中毒事件や豊田商事事件で、被害者救済のために尽力した人物として知られていますが、「人の不幸をお金に変えてはならない」と言う言葉は、現代社会に生きる私たちにとっても心に留めておきたい深いメッセージですね。
私たちは、大人になると、社会人としてそれぞれの職業に就き、仕事をしてお金を稼ぐわけですが、どのような仕事も、人を喜ばせるため、人を幸せにするために仕事をしています。
世の中の職業で、人を不幸にするための仕事というのはありません。
私たちは社会貢献のため、つまり誰かを幸せにするために仕事をしているのです。
したがって、もしも人を不幸にするような仕事をするのでしたら、そのような行動は厳に慎むべきです。
例えば、自分の利益のためだけに、人を騙して他人の財産を奪う行為などもってのほかです。
お金を騙し取る行為は、もはや職業、仕事とはいえませんが、世の中にはこういう非道な人間が存在することも事実です。
たとえ犯罪行為とまでは言えなくても、自分の利益のためだけに、他人に損害を与えてもかまわないという気持ちで仕事をしている人も、いるかもしれません。
あなたの仕事は、誰かを喜ばせるような仕事、幸せにするような仕事でしょうか?
常にそのことを意識しながら、仕事をこなしていきたいものです。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い社会を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsは、社会貢献活動の一つであり、誰かを喜ばせ、幸せに導くための活動と言えます。
活動をする際にも、常に意識しておきたいものです。
SDGsの活動を熱心にしている人は、目標達成のゴールだけを見据えて、進捗状況とか達成具合ばかりを気にしすぎてしまう傾向が強いわけですが、SDGsの本来の目的は社会貢献です。
自分たちの活動が、人を喜ばせているか、人を幸せにしているかという観点を常に忘れずにいてください。
そんな基本的な考え方を忘れて、目標達成のことばかりに集中することは、SDGsのコンセプトから鑑みても賢明ではありません。
ましてや、お金のために活動するのは論外です。
心構えとして、常に意識しておきましょう。