幸福への道はただ一つしかない。意思の力でどうにもならない物事は悩まないことである。
by エピクテトス
あなたは、自分の意思ではどうにもならないことに悩んではいませんか?
タイトルの言葉は、古代ギリシャの哲学者 エピクテトスの名言です。
「自分の意思ではどうにもならないことには悩まないこと」とは、至極当然のことのように思えますが、私たちは案外できていないことに気付かされますね。
とても深いメッセージですね。
私たち人間には、悩みはつきものです。
悩みを持たない、悩んだことのない人間なんて一人もいないでしょう。
なぜ人間は悩みを持つのか、よくよく考えてみると、自分の力、自分の意思ではどうにもならないことに深く悩んでいることが多いことに気付かされます。
例えば、悩みといえば人間関係で悩んでいる人は多いことと思います。
人間関係というのは、他人の行動、考え方なので、自分の意思ではどうにもなりません。
相手を説得するとか、相手の気持ちを変えさせることは、絶対不可能なことではありませんが、かなり困難な作業ですよね。
そんなことでクヨクヨと悩むよりも、自分の行動、自分の考えをしっかりと持つことのほうが重要だと思えば、そんなに悩まなくてもすむのではないでしょうか?
また、明日のことをクヨクヨ悩む人もいます。
明日何が起きるのか、明日はどうなるのかを心配してクヨクヨ悩んでも仕方ありません。
明日、何が起きるのかは誰にもわかりませんし、未来のことをクヨクヨ悩んでも何も解決しません。
自分を信じて、明日を迎えるしかないのです。
人間の悩みのほとんどは、自分の意思ではどうにもならないことが多いことに気付かされます。
幸福になるためには、自分ではどうにもできないことにクヨクヨ悩まず、自然のままに、どーんと構えて生きていくことではないでしょうか?
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの目標設定や活動をする際にも、自分ではどうにもならないことに深く悩まないことが重要です。
活動を続けていると、自分の思いどおりに事が運ばなかったり、周りの人の協力が思うように得られなかったりなど、悩ましい出来事が起きる可能性が高いと思います。
そんなとき、真面目に誠実に取り組んでいる人ほど、深く傷つき、悩み苦しむことになります。
自分の力、自分の意思ではどうにもできないことというのは必ずあります。
どうにもならないことでクヨクヨと悩むのではなく、自分の考え方をしっかりと持ち、自分のやるべきこと、できることを実践していきましょう。
そうすれば、あなたの行動を見て、周りの人から協力を得られるかもしれませんし、少しずつでも前へ進んでいけるはずです。
クヨクヨ悩まず、できることを少しずつでもやってみるという意思が大切なんですね。