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志の難きは、 人に勝つに在らずして 自らに勝つに在り。by 韓非子

志の難きは、 人に勝つに在らずして 自らに勝つに在り。
by 韓非子

あなたは誰かと競争して勝つことばかり考えてはいませんか?

タイトルの言葉は、古代中国の思想家 韓非子の言葉です。
意味は、「志を成し遂げることができないのは、誰かに勝てないからではない。自分自身に勝てないところにすべての原因がある。」ということです。
誰かと競争して勝つことばかりに集中するのではなく、己に勝つことに集中せよと述べた深い名言ですね。

スポーツの世界において、またはビジネスの世界においても、私たちはライバルとの競争を意識し、相手に負けないように努力しようとします。
ライバルの存在や競争心を持つことはもちろん悪いことではありません。
ライバルの存在は、時に自分の心を奮い立たせ、モチベーションアップに大きく貢献するからです。

しかし、相手に勝つことばかりを考えて、自分の能力や自分のやるべきことを見失ってしまっては何にもなりません。
相手への気持ちが強すぎると、相手への憎しみ、怒りの感情が湧き上がってきます。
相手が何も悪いことをしていなくてもです。
それが原因で自分自身、冷静さを失ってしまう可能性がありますし、自分がやるべきことさえ見失ってしまう危険性があるのです。

相手に勝ちたいと思う気持ちは理解できますが、本当に勝ちたいと思うのでしたら、自分自身、己に勝つという気持ちを忘れないようにしましょう。
己自身に勝つという気持ちが、相手に勝つことにつながるのです。

何事も冷静さを保ち、平常心で取り組めた者が成功を収めます。
常に意識しておきましょう。

SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。

SDGsの活動は、誰かと競争するとか、誰かに勝つとかそういうものではありません。
自分自身のやるべきこと、できることを実践し、未来の地球と人類のためになる活動をするわけですから、相手と比べてどちらが優れているとか、どちらが勝ちなどと評価を下すことではないのです。

それよりも重要なのは、自分自身に勝つということです。
SDGsの活動をしていると、自分の思い通りに事が運ばなかったり、失敗することも数多くあることと思います。
また、周りの人たちの協力も得られるとは限りませんし、逆に反対や批判の声を聞いてしまうこともあるかもしれません。

そんな思いがけない状況になった際に、自分自身に勝つという気持ちが大切になります。
逆境に立たされたときに、それを途中で諦めてしまうのか、それとも継続していけるのか、あなたの真価が問われるというわけです。
誰かと競争するという気持ちではなくて、自分自身が強い気持ちを持って活動していくという意識を常に持ち続けるように努めましょう。

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