悪魔でも聖書を引くことができる。身勝手な目的のために。

悪魔でも聖書を引くことができる。身勝手な目的のために。
ｂｙウィリアム・シェイクスピア作　「ヴェニスの商人」より

あなたは、見せかけだけの行動をしていませんか？

タイトルの言葉は、イギリスの劇作家　ウィリアム・シェイクスピアの喜劇「ヴェニスの商人」の中の一節です。
人は、見た目や見せかけだけの行動に惑わされてはいけないという教訓を述べた深い名言ですね。

私たちは、例えば聖書を読んでいる人を見ると、信心深くて、何かを学んでいる人だと思い込み、そっと見守るような気持ちになります。
聖書を読んでいる人を見て、非難したり、邪魔をするような人はほぼいないはずです。

しかし、聖書を読んでいる人の全てが、信心深くて神の教えを学んでいる人とは限りません。
周りの人を欺くためだけを目的に聖書を読んでいるふりをしているだけかもしれませんし、何か良からぬことをするために聖書の教えを知ろうとしているだけかもしれません。
つまり、その人の短時間の行動だけを見ただけでは、本当の考え方や姿を知ることはできないわけです。

これはもちろん、聖書に限った話ではありません。
例えば、親切な行動や真面目に取り組んでいる姿を見たとしても、それはその人のその時の一瞬だけの行動かもしれず、それだけでその人の人間性や本質を見抜くことはできないというわけです。

人の本質や人間性は、長く深く付き合わないと判断できないものです。心得ておきましょう。

SDGsは、２０３０年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
世界中の個人や団体は、さまざまなSDGsの目標を掲げていますが、ときには第三者から見て理解しがたいものや批判したくなるようなものも見受けられます。
できれば、第三者から見てもわかりやすい目標を掲げることが理想ではありますが、理解しがたいものだからと言って、その個人や団体を非難することは避けなければなりません。
自分たちの信念に基づいて掲げられている目標なので、それを批判することはSDGsの精神にも反する行為なのです。

当然のことですが、見せかけだけの虚栄心でSDGsの目標を掲げることは絶対にやめてください。
そんなことをすれば、必ず後になってそれがバレてしまい、信頼を大きく損なってしまうだけです。

絶対に達成するという強い信念で、行動実践を継続できることを目標に掲げて、将来の理想を思い描き、SDGsの目標達成を実現できるよう努めていきましょう。