他人の目を引くために着飾っているのではないの。自分自身のためよ。
byアイリス・アプフェル
あなたは、どんなファッションをしていますか?
そしてだれのためのファッションですか?
タイトルの言葉は、アメリカのインテリアデザイナーで実業家でもあるアイリス・アプフェルの名言です。
ファッションに関する強烈な皮肉を込めた名言です。
私たちは、最新のファッションやおしゃれな服を着ることで、気持ちが高ぶり、明るく前向きな気分になれるものです。
日本にも「馬子にも衣装」ということわざがあり、ふだんは粗末なものを着ている人であっても、立派な服を着せると見栄えがよく見えるものです。
ところで、ファッションは一体誰のためでしょうか?
人がおしゃれをしたくなる理由は、他人の目を引くため、周りの人に見せつけるために自分を着飾っているという人がほとんどではないでしょうか。
つまり、自分の虚栄心を満たすためにおしゃれな服で着飾っているというわけです。
しかし、偉大な女流デザイナーであるアイリス・アプフェルは、そうではなく、自分自身のためにおしゃれをしなさいと述べているのです。
他人の目を引くためのおしゃれは、周りから注目されるかもしれませんが、単なる自己満足に過ぎません。
おしゃれとは、自分に似合うものや好きなデザイン、その場にふさわしい服装をすべきであり、他人の目を引くことばかり考えていては、自分に似つかわしくない服装をすることにもなりかねません。
他人の目を気にしすぎたり、極度な虚栄心は、いつかボロが出るものです。
自分に一番似合う服装をすることが、最もおしゃれでかっこいい生き方なのです。
SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
SDGsの行動実践は、言わずもがなですが、他人の目を引くためにするわけではありません。
地球と人類の未来のために行動を起こすことが目的です。
他人に注目されようと、到底不可能な目標を立てたり、かっこつけて粋がった目標を発信することは、決して良い行動ではありません。
いずれ、そのことが周囲に知られてしまい、信頼を失うことにつながりかねません。
SDGsは、自分ができる範囲の目標を立て、少しずつ前進していけばそれでよいのです。心得ておきましょう。