山高きが故に貴からず by「実語教」より 作者不明
あなたは見た目や雰囲気で人を判断していませんか?
タイトルの言葉は、平安時代の教訓書とされる「実語教」に記されている言葉です。
意味は、山は高いから良いというものではない。つまり、たとえ見た目はよく見えても、実質が伴わないと尊いとは言えないという教訓です。
人は、見た目が良いと「この人は立派な人かもしれない」と思いがちです。
外見だけではなく、服装や持ち物も高価なもので着飾っていると、とても立派な人に見えるものです。
しかし、本当に価値のある人というのは、知恵があり、人に信頼され、常に成長意欲のあるような人のことを言います。
いくら見た目が立派でも、虚栄心だけで着飾っており、中身はない人かもしれません。
これは人に限った話ではありません。
大きなビルや広い家に住んでいるからと言って、その会社や家人が立派な人とは限りません。
いずれにしても、見た目だけで判断してはいけないのです。
中身が伴ってこそ、尊敬されるのです。