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人にお世辞を言うのは、言う人が考えるほど効果的ではない。by 野上弥生子

人にお世辞を言うのは、言う人が考えるほど効果的ではない。
by 野上弥生子

あなたは、人にお世辞を言うことがありますか?

タイトルの言葉は、小説家 野上弥生子の言葉です。
私たちは、相手のご機嫌を取ろうと、お世辞を言うことがありますが、それほど効果的ではないと断言した深いメッセージですね。

私たちは、誰かに対してお世辞を言ったり、言われたりすることがありますよね。
「お世辞」とは、心にもないことを愛想のために言うことを指し、「褒める」とは全く異なります。
「褒める」は、心から思うことを正直に口に出すことであり、「お世辞」とは、心にもないことを意識して言うことを指します。
つまり、たとえ口から出てくる言葉は同じだとしても、心の状態は全くの正反対ということになるわけです。

人はなぜお世辞を言うのか?
それは、相手のご機嫌をとって良い思いにさせて、自分の思いどおりにさせようとする魂胆があるからです。
したがって、お世辞には自分の利益や見栄が隠されており、相手のためではなく自分のために言っている言葉だということになります。
そのため、相手にはお世辞を言われているという気持ちが見え見えであり、「この人はお世辞を言っているな」というのがわかってしまうため、心に響くことはなく、効果的な言葉ではないということになるわけです。

反対に「褒める」というのは、自分のためではなく、相手を思う気持ち、心からの気持ちが込められており、相手の胸に響くというわけです。

あなた自身も、これまでの経験で、自分に対する「お世辞」と「褒める」の違いを見極めることができたはずです。
褒められれば嬉しいし、お世辞を言われたときには、あまり嬉しくなかったはずです。
だとしたら、同じ人間なので、お世辞を言ったところで、相手の胸には響きませんし、あまり効果的な方法とはいえないかもしれません。

そもそも、人のご機嫌を取ろうとか、利己的な気持ちで心にもないことを言うこと自体が、人として誤った行動なのかもしれません。

素直で正直な人ほど、人から好かれますし、信頼されるのです。
あなたもぜひ、誰かに媚びを売るような、ご機嫌取りをするような人間にはならないでください。

これからの人生、人にお世辞を言うことは禁句としたほうが、きっと豊かで充実した人生を送れるはずです。
心得ておきましょう。

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