美食は剣よりももっと多くの人を殺す。
byフランスのことわざ
あなたは、美味しいものを食べ過ぎていませんか?
タイトルの言葉は、フランスに伝わることわざです。
食べることは、私たちの生活にとっての楽しみ、喜びの一つです。
美味しいものを食べているときに怒る人はいません。
美味しいものは、人の気持ちを穏やかにし、そして幸福な気持ちにさせてくれるものです。
しかし、どんなに美味しくて好きな食べ物、飲み物だとしても、そればかりを摂っていたら、やがて病気になり、死んでしまうことになります。
その代表的なものが「お酒」ですね。
お酒の好きな人は世界中に大勢いるわけですが、お酒の飲み過ぎによって病気になることはもちろんのこと、トラブルに巻き込まれて死んでしまう人も世界中に大勢いることは、誰もが想像できることです。
つまり、誰かに剣で刺されて殺される確率よりも、美味しいものを食べ過ぎたり飲みすぎたりして死んでしまう確率の方がよっぽど高いのです。
日本には、「食べ物の恨みは恐ろしい」なんてことわざもあります。
美味しいものは、心を癒やし、幸福な気持ちにさせてくれるものですが、毒になることもありえることを覚えておきましょう。
SDGsの目標3は、「すべての人に健康と福祉を」です。
私たちの健康の基本は、食生活であることは間違いありません。
自分の身体は、これまでに食べてきた食べ物でできていると言っても過言ではないのです。
しかし、世界では、飢餓に苦しみ、満足できるような食事すらできない人々が大勢いる一方で、毎日、大量の食料が廃棄され、肥満や飲み過ぎで健康を害している人々も大勢いるのです。
世の中には、飢餓で苦しむ人もいれば、食べ過ぎ、飲み過ぎで苦しむ人もいるという理不尽で不合理な実態が継続しているのです。
SDGsの目標2には、「飢餓をゼロに」という目標も掲げられています。
好きなものを食べられる幸福に感謝し、食べられない人々に何ができるのかも併せて真剣に考えてみることも大切なのかもしれませんね。