名言集

人間は飢えて病気になるのと同様に、食べ過ぎて飽和状態に陥るとやはり病気になる

人間は何も食べないで飢えて病気になるのと同様に、あんまり食べ過ぎて飽和状態に陥るとやはり病気になる。だからほどほどでいるということは、決して中くらいの幸福どころではない。
ウィリアム・シェークスピア 著 「ヴェニスの商人」より

あなたは腹いっぱいに食べ過ぎていませんか?

見出しの言葉は、ウイリアム・シェークスピアの戯曲「ヴェニスの商人」の中の一節です。
何事もほどほどが良いことを痛烈に示した見事なまでの深い名言です。

人間は、食べるものがなく飢えてしまえば病気になり、やがて死に至ります。
これは至極当然のことであり、誰もが知っている事実です。
しかし、反対に食べ物が飽和状態で、食べ過ぎてしまっても病気になり、死に至ることもあるのです。

好きな食べ物を好きな量だけ食べられたら、そのひとときは幸福な気持ちになれるかもしれませんが、栄養状態が偏り、肥満となって病気になってしまうのです。
どんなに好きな食べ物であっても、また、食べることそのものが好きであっても、ほどほどが良いということです。

これは、食べ物だけに限った話ではありません。
人間関係や仕事、趣味などの社会生活においても同じです。
あまりにも好き過ぎて、そのこと、その人にのめり込んでしまうのは考えものです。
没頭することが決して悪いわけではありませんが、自身の生活に支障をきたしたり、他人に迷惑をかけるような状況に陥ってしまっては本末転倒です。
「何事もほどほどに。」
心得ておきましょう。

SDGsの目標2は「飢餓をゼロに」、目標3は「すべての人に健康と福祉を」です。
世界には、飢餓で苦しんでいる数多くの人々が存在する一方で、食べ過ぎや飲み過ぎによって健康を害する人々も数多くいます。
同じ地球で生活している人間なのに、皮肉にも全く真逆の現象が起きているのです。

また目標12「つくる責任つかう責任」では、食料生産と食品ロスに関する課題が取り上げられています。
特に先進国では、まだ食べられるにも関わらず、大量の食品が毎日廃棄されている現状があるのです。
食べることは人間の生きる基本ですが、食べ物に関する課題には深刻なものが山積しています。
私たちは何をすべきか、何ができるのか真剣に考えてみましょう。

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