リーダーは、常に謙虚でなければならない。謙虚なリーダーだけが、協調性のある集団を築き、その集団を調和のとれた永続する成功に導くことができる。
by稲盛和夫
あなたは常に謙虚な気持ちで行動していますか?
見出しの言葉は、京セラ、KDDIの創業者で実業家の稲盛和夫氏の名言です。
リーダーの本質について述べた深い名言ですね。
今回の名言は、組織や団体などのリーダーたる人間は、どういう人物がふさわしいのかを述べた稲盛和夫氏の深い言葉です。
稲盛氏は、リーダーたる者は、「常に謙虚でなければならない。」と明言しています。
「謙虚」な人とは、「つつましく控えめ。おごり高ぶらずに素直」な人のことを言います。
リーダーは、強い指導力や強制力を発揮して、下の人々をグイグイ引っ張って、自分の思い通りに動かすような人物をイメージする人が多いことと思います。
しかし、「つつましく控えめでおごり高ぶらずに素直」な人がリーダーにふさわしいとは一体どういうことなのでしょうか。
確かに昔の社会であれば、強い指導力がモノを言い、「私について来い」という人物がリーダーにふさわしいとされてきましたが、現代社会ではそれが変化しました。
現代社会は、情報が無限にあふれ、人々の価値観が多様化しています。
そんな時代だからこそ、リーダーが一人で全てをこなすことは不可能になっています。
ダイバーシティの重要性が叫ばれる現代社会では、さまざまな人の意見を素直に聞き、それを取捨選択して判断を見極める能力がリーダーに求められる資質です。
そのため、自分の考えだけを貫き通すような人物では、今後は生き残れないのです。
今や、ふんぞり返っているようなリーダーは無用です。
心得ておきましょう。
SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
会社などの組織で、SDGsの目標達成を目指すためには、経営者はリーダーシップを発揮する必要があります。
どんな目標を立て、どんな行動を実践していくのかを、経営者一人ですべてを決定するのではなく、できるだけ多くの人の意見を参考にして決めていくことが大切です。
経営者には思い付かないような素晴らしいアイデアや目標が若い従業員たちから発想され、会社の経営に大きな影響を与えることは、世界中で巻き起こっている現象です。
SDGsの行動実践の際にも、リーダーは謙虚な気持ちを持って社員たちを目標達成へと導いていただきたいものです。